

日本茶カフェが米国出店 クールジャパンや長崎県内企業が出資
Fashionsnap.com 4月6日(月)18時8分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150406-00010001-fashions-life
日本茶カフェが米国出店 クールジャパンや長崎県内企業が出資
文明堂総本店のカステラ巻と前田園のお茶
クールジャパン機構が4月6日、日本茶の輸出事業を行うマエタクと長崎県の企業を中心とするコンソーシアムとともに日本茶カフェ事業を米国で展開することを発表した。共同で設立する現地ジョイントベンチャーGREEN TEA WORLD USA, Inc.が運営を手掛け、クールジャパン機構が約2.6億円を出資。2015年中を目処にカリフォルニア州に1号店を出店し、今後10年間で50店舗の展開を目指す。
日本茶カフェ「グリーンティーテラス(仮)」のターゲット層は、健康に対する意識が高いだけではなくライフスタイルにこだわりがあり"本物"を消費している人に設定。カリフォルニア州における出店エリアは、サンフランシスコやサンノゼ、LAなどの商業施設を予定している。カフェはテイクアウトにも対応し、日本産の良質な茶葉を採用したドリンクを長崎県の波佐見焼の茶器などで提供。煎茶やほうじ茶、抹茶エスプレッソ、キャラメルほうじラテ、スパークリンググリーンティといったメニューを計画しており、1ドリンク約3~4USドルで販売する。サイドメニューはアイスクリームやカステラなどのデザートを揃え、皿や雑貨も長崎県をはじめとした地域名品を使用し日本文化を体験できるユニークな店舗にする。
米国では健康志向の高い人々の間でお茶が人気で、消費市場が1兆円規模に到達するなど急速に成長しているという。また、Starbucks Coffee International, Inc.傘下のティーバナをはじめとするお茶ブランドのカフェ業態が人気を集めていることから市場性があると判断。GREEN TEA WORLD USA, Inc.は、マエタクやカステラの文明堂総本店、波佐見焼の白山陶器、長崎県貿易公社など12社と個人2名によって設立された新会社グリーンティーワールドホールディングスから50.1%、クールジャパン機構から49.9%の出資を受ける。
クールジャパン機構にとって12件目の投資案件となる今回、初めて本格的な地域企業支援に取り組んだ。専務執行役員の小糸正樹は、マエタクの「単独ではリスクがあって海外に進出しづらい部分がある。企業が連携してコンソーシアムを組み海外展開を目指すモデルケースになるような案件と位置付けている」という。地域企業への支援はクールジャパン機構が主点とする3つの柱の一つで、今後も「地方創世に繋がるような投資案件に積極的に取り組んでいきたい」と述べている。