欧米での日本食ブームとその推移




40年(以上?)前ころは、パリに住んでいても、


あるいは、その後のパリや、ロンドン、イタリアに行っても、


3日ぐらいすると、しょうゆの味を探して、



ジャパニーズ・レストランや、チャイニーズ・レストランを探したものでした。



ロンドンは、種類もなく、しかも、(今でもそうですがーーー)



馬鹿高いです。(でした。)



イタリアなどは、大都市でも、それぞれ、数軒しかなく、その質といったら、



超・お粗末でした。



10年前の、ウクライナのキエフくらいな状態でした。


パリでも、すべてが、照り焼きソースという感じでしたから、


自分で、魚屋で買ってもっていった、スズキ、たら、ツルボ、、サンピエールなどを、


しょうゆと塩や日本酒だけで、焼いてもらったものでした。


それが、今では、日本のテレヴィの色々な番組で、



毎日のように、パリのラーメン屋、


新興国の変わった寿司のロール


ニューヨークのラーメン・バーガー



など、最近では、五万といる、現地の素人の日本人コーディネイターが、


番組の手助けをして、



番組を、構成しております。


アジア以外で、日本食のブームは、なんと言っても、


1979年創業の、ロサンジェルス(正確には、ステュディオ・シティー)の


『輝寿司』で、ココで、すべてが、


始まったわけです。



今のような、数々のロール、と、そのフュージョン風ソース


(当時、薄作りと、よんでいた)カルパッチヨ



アメリカ人好みの『大きい寿司』



寿司バーから提供される、各種の料理した(あったかい)アイテム、


てんぷら刺身、


ブラックペッパーをまぶした、中がレアーな、マグロのステーキ、


マヨネーズや、ベシャメルソースなどを使った『グラタン風の、料理』


など、など、最先端でした。


そのころ同時に、世界で最初の、『タイ・レストランのブーム』が、



やはり、ロサンジェルスで、始まりました。


その後、10~15年遅れくらいで、


(スターバックスの東海岸進出も同様に、15~20年遅れです)


寿司が、ニューヨークで、注目され始めました。



ニューヨークには、1975年ころから、


裕福な日本人駐在員を、相手にした、


伝統的、古風な、保守的な、結構、豪華な和風のつくりの、


ジャパニーズ・レストランが、盛況でした。


しかし、上記の『輝寿司』のような、99%、アメリカ白人をターゲットにして、


雰囲気も、ポーションの大きさも、創作料理の数々など、



とは、違っておりました。


ニューヨークでは、ロサンジェルスの『寿司革命』


『Sushi Bar』


革命は、知らないし、始まっても、おりませんでした。



もちろん、タイ・ブームも、ありませんでした。


その後、ニューヨークの移っていったあとから、パリに、移っていったわけです。



しかし、今回のラーメン・ブームは、


早かったです。


35年位前に、ウェスト・ロサンジェルスの『リトル・リトル・東京』と呼ばれる


ソーテル・ブールヴァード


ココにできた、『赤坂ラーメン』が、


ブームのきっかけです。(ごめんなさい、おいしくなかったです)


そして、『横浜ラーメン』もできて、



その後、オリンピック・ブールヴァードの『ラーメン屋』が、


本当においしい、本格的しょうゆラーメンや、タンメンを、提供し始めました。


もちろん、寂れて、(今では、半分以上が、コリアンの経営)悲しい、


『リトル東京』や、日系人の多い、ガーディナ、トーレンス界隈、周辺には


には、少なからず、いくつか存在いたしました。


当時、三船、藪、などのうどんやや、関連も、いくつかでき始めておりました。


ニューヨークには、1970年ころより、


超・老舗の『札幌や』が、ありましたし、



その後、『面食い亭』(ここの広東メンが好きです)が、私の好みですし、



イースト・ヴィレッジには、『民家』『せたがや』『来来軒』などなど、近年できましたが、


しかし、これらは、ブームの火付け役には、なりませんでした。


やはり、7年前ころオープンした、『一風堂』です。


これは、大予算と、マーケティングと、しっかりした準備と対策で、


まってました!お待たせいたしました。


という感じで、初日から、『エポック・メイキング』でした。


その後は、既報のごとく、50軒くらいに、マンハッタンは、ラーメン・タウンになりました。



日本から、帰国し手、オープンした、『アイヴァン・ラーメン』や、


ミシュラン3つ星のフレンチ・レストランで働いた白人シェフなども、参列しているくらいです。


もちろん、アメリカ人は、



特に、ロサンジェルス人は、多国籍の、あらゆる料理に、世界一、溶け込んできておりますので、



外国料理には、エスニック・レストランには、洗練されております。


60年代の思想やムーヴメントなどと同様に、



キャルフォルニアは、『先駆者です』



(いつの世も、ロサンジェルスは、高級レストラン(特に西洋料理)の不毛地帯です)



外国・エスニック料理、レストランなどに関してのポイントですが、


パリなどと比べたら、30年は、先を行っているという感じです。


ロサンジェルスのジャパニーズ・レストランは、先駆者、創作、凝っている、という感じですが、


ニューヨークでは、今では、『中沢』が、できたように、


超・オーセンティックな、あるいは、本格的ともいえる


『日本の伝統的な銀座で食べる寿司』が、分かる街です。


要するに、世界一の金銭的にゆとりのある、超・超・金持ちタウンですから、



これによって、このような現象も、成り立つのです。


最近では、フランスでも、白人フランス人さま(ブレストの『ヒノキ』)、による、本格的な寿司や、


ロンドンの『鮨徹』さんや、


パリでも、大昔は、賢三さんが良く通っていた『伊勢』の時代と比べますと、



大変変わった(進歩)感じで、


『奥田』(高いので、まだ、いけません)



『銀座・おのでら』『魚梁瀬』『アイダ』とか、


『勇鮨』、『円』、『築地』、色々あります。


鮨と同様に、ラーメンの味・品質は、パリは、まだまだ、10年遅れているといった感じですが、


ロス、 NY,  パリ,時代を経ながら、


食べ歩くのは、『本当に、楽しいものです』



これから楽しみなのは、ドイツですね!