ユーロ圏、25行「不合格」=資本不足3.4兆円―伊、ギリシャ銀・ECB検査

時事通信 10月26日(日)20時24分配信





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 【フランクフルト時事】欧州中央銀行(ECB)は26日、ユーロ圏諸国の主要銀行130行の昨年末時点の財務状況を基に健全性を調べた「包括審査」の結果を公表した。
 イタリアやギリシャなど南欧を中心に11カ国の25行が計約250億ユーロ(約3兆4000億円)の資本不足を指摘され、「不合格」となった。
 25行のうち12行は今年に入って計150億ユーロの増資を行い、既に資本不足を解消。ECBは残る13行に対し、9カ月以内に約100億ユーロの資本増強に相当する是正措置を指示する。
 ECBが検査実施を表明した昨年7月以降、ユーロ圏の大手30行の増資額は計600億ユーロに達した。健全化を促したことで、検査は一定の効果を上げたと言えそうだ。
 検査で最多の不合格を出したのは9行のイタリア。ギリシャとキプロスは、それぞれ検査対象4行のうち3行が資本不足だった。