今度はスペインで「独立」投票…中央政府阻止へ

読売新聞 9月28日(日)19時0分配信






 【パリ=三井美奈】スペイン東部カタルーニャ自治州のマス州首相は27日、州の分離・独立の是非を問う住民投票を11月9日に行うことを定めた法令に署名した。

 スペイン中央政府は「投票自体が違憲」として阻止する構えで、州と国が対立を深めている。マス州首相は、州庁舎での署名後、「民主主義は問題解決の最善の手段だ」と演説で訴えた。

 法令は投票を「州の将来について民意を調べるもの」と定めており、結果は州の地位変更に直結しない。だが、カタルーニャはスペイン国内総生産(GDP)の2割を占める有力州だけに、投票で独立支持派が多数を占めれば中央政府には大きな打撃となる。バスク州など国内各地の分離主義を刺激しかねないため、中央政府は週明けにも、投票は「国家の不可分」を定めた憲法違反だとして憲法裁判所に提訴する方針だ。
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最終更新:9月28日(日)19時0分