ウクライナ東部で戦闘激化…市民34人が犠牲に

読売新聞 8月21日(木)11時12分配信



 【キエフ=青木佐知子】ウクライナ東部ドネツク州で19~20日、ウクライナ政府軍と親ロシア派武装集団の戦闘があり、政府当局者らによると、市民34人と政府軍兵士9人が死亡した。

 また、ウクライナ軍報道官は、AFP通信などに対し、隣接するルガンスク州の州都ルガンスク市近郊で20日、ウクライナ軍のスホイ25戦闘機が撃墜されたと語った。親露派が拠点とする東部の複数の都市で交戦が激化している模様だ。

 ウクライナ紙セゴニャは20日、政府軍に防寒着や手袋が配備されたと伝えた。政府軍は戦闘の長期化に備えているようだ。

 ウクライナのポロシェンコ大統領は20日、キエフでフェルトマン国連事務次長と会談し、「武力だけでは事態を打開できないと理解している」と述べ、交渉による和平実現も目指す考えを示した。
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最終更新:8月21日(木)11時12分