スイス、移民「定員制」2017年導入へ=EUは協定違反と反発

時事通信 6月21日(土)8時39分配信



 【ジュネーブ時事】スイス政府は20日、国民投票で可決された欧州連合(EU)などからの移民に対する「定員制」を2017年2月に導入する方針を決めた。年内に法案を策定するが、人の移動の自由で合意したEUは反発している。
 スイスは今年2月、移民増加による失業増などを訴えた右派が発議した規制導入を、国民投票で僅差ながら承認した。これを受け、すべての国籍の移民、亡命希望者の毎年の受け入れ数を制限する憲法改正をした。
 政府は今後策定する法案に関し「EU、欧州自由貿易連合(EFTA)加盟国市民は、その他の国の市民よりも規制を緩めるべきだ」と説明。スイスに越境通勤するEU市民も規制対象となるが、例外扱いする可能性をにじませた。