


磐井神社(いわいじんじゃ)です。この神社は延暦年間(782-806)以来の歴史を持ちます。
この磐井神社の鳥居の横に石で囲まれた井戸があります。旅人に自由に水を飲ませたといます。この井戸からこの神社は磐井神社とされました。磐井は「磐(石)の井戸」です。

この磐井神社はここにアップした由緒書きの通り、この付近一帯の地名「鈴ヶ森」の起源となっています。
今から1231年前の延暦年間の桓武天皇の時代にまでさかのぼります。武蔵野国の宮司・石川氏が奉納の神宮皇后ゆかりの石を打つと鈴のような音がしたそうです。この鈴石は非公開ですが神社に保管されています。

この磐井神社前付近は江戸時代に「鈴ヶ森刑場」があった場所です。この刑場では八百屋お七、天一坊、丸八忠弥らが処刑されました。
夏の夕刻、この地を訪れた私の背筋に何やら冷しいものが過る気分になりました。

