クラシック真空管ラジオに見るアートな美 | 真空管のアナログ世界に魅せられて

真空管のアナログ世界に魅せられて

「温故知新」と言う言葉が有りますが、真空管は将にそんな存在だと思います。真空管を今では知る人も少なくなりましたが、デジタル全盛の今でも、真空管のアナログ技術を学び、真空管ラジオを楽しむ人は沢山います。私もその中の一人です。真空管を愛しむ想いで・・・・。

昨日に続いて私のコレクションから鉱石ラジオを代表とする原始的なラジオの元祖・鉱石ラジオからクラシック真空管ラジオを紹介します。

金正

この鉱石は黄銅鉱です。銅と鉄と硫黄から出来ている鉱石です。この黄銅鉱が電波の検波作用があります。半導体のダイオードと同じ働きをします。

鉱石ラジオ

先ほどの黄銅鉱を賜与した鉱石ラジオです。左側の丸く赤いものが電気コイル。このコイルはクモの巣のような構造なので「スパイダーコイル」と呼びます。右の黒いものが受話器です。

放送開始当時のラジオ受信機は日米共に原始的な鉱石ラジオから始まりました。
1930年代に入り、真空管ラジオが登場。裕福な家庭を中心に広がって行った。


ラジオ横型  
 1930年代の木製箱のラジオ

 真空管は5本使用(四段同調)


真空管ラジオ内部  
    このラジオの内部

  緑のコイルがアートの美しさ


この当時のコイルは絶縁に絹を用いた絹巻き電線が使用されていました。その後安価なエナメル絶縁銅線が使われるようになりました。


放送局の選択には前面の四個のダイヤルを回して調整します。感度を上げる為、同調回路が四個も有ったので放送局を選局するのに苦労します。

ヴィンテージ・ラジオの魅力は現代のハイテク工業品には見られない温もりと個性の有る趣(おもむき)を感じます。言い換えれば手造りの美でしょうか。




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