日本コロンビアの「真空管ラジオ」 | 真空管のアナログ世界に魅せられて

真空管のアナログ世界に魅せられて

「温故知新」と言う言葉が有りますが、真空管は将にそんな存在だと思います。真空管を今では知る人も少なくなりましたが、デジタル全盛の今でも、真空管のアナログ技術を学び、真空管ラジオを楽しむ人は沢山います。私もその中の一人です。真空管を愛しむ想いで・・・・。

「日本コロムビア」は、1910年設立の電機の名門でした。音楽レコード盤製造の他、ステレオ音響装置とか真空管ラジオなどの電機製造の老舗会社でした。


その後同社に日立の資本が入り、オーディオ・ビデオソフト制作の会社に変身。社名も「コロムビアミュージックエンタティーメント」に。歌手の氷川きよしとか一青窈が所属しているようです。その後、同社は外資参入など複雑な変遷を経て、2010年に旧社名「日本コロムビア株式会社」に復帰しました。


昭和20年代後半から40年代にかけて、日本コロムビアと山水、ビクターの3社がオーディオ分野の御三家として君臨、黄金時代を迎えていました。


私のコレクションの中から、日本コロムビア製の真空管ラジオを紹介しましよう。昭和28年(1953年)製の大変珍しいラジオで、今でも現役で鳴ります。


コロンビア真空管ラジオ


日本コロムビアの6球スーパーラジオです。ダイアル部の緑の光は「マジックアイ」(魔法の眼)で、放送局を選択する表示器です。ラジオの姿も、外観も木製の箱に丸みが有り、木材独特の温もりを感じます。


ラジオマジックアイ


マジックアイ


マジックアイは人間の瞳によく似ていて、扇形部部分が瞳のように開いたり縮んだりします。一番縮んだところが同調が一番よく取れたところで、一番よく聞こえます。


マジックアイ6E5


「マジックアイ」は真空管の仲間で、正式型名は6E5です。赤熱したフィラメントから発射された電子が蛍光物質に衝突して発光します。(テレビのブラウン管とか蛍光灯と同じ原理)。


コロンビア真空管ラジオ


コロムビアの真空管ラジオの裏フタを外して、内部を見たところです。真空管が赤く点灯しています。


コロムビアが電機会社として活躍していたころは、オーデイオのHi Fi ブームで、音響装置に強い同社の独壇場でした。


ハートアメーバううっ


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