王妃が異境の地で崩御さる | 真空管のアナログ世界に魅せられて

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「温故知新」と言う言葉が有りますが、真空管は将にそんな存在だと思います。真空管を今では知る人も少なくなりましたが、デジタル全盛の今でも、真空管のアナログ技術を学び、真空管ラジオを楽しむ人は沢山います。私もその中の一人です。真空管を愛しむ想いで・・・・。

横浜市栄区の山間の住宅の立て込んだ場所に、こじんまりとした神社が有ります。

そこに建てられた石碑の文を読みますと、葛原親王(かずらはらしんのう 786-853)の王妃が、この地で崩御したとあります。葛原親王は桓武天皇の第3皇子で、桓武平氏の祖です。NHK大河ドラマ「平清盛」の主人公、清盛は後発新参の伊勢平氏ですから、歴史があり栄えた桓武平氏とは流れが異なります。


王妃が往昔、親王に従って東国に下りましたが、天長元年(824年)9月、この地で崩御されたと有ることから、恐らくは長旅の疲れからでしょう。それを悲しんだ村人が、ここに祠を建て永年供養して来たと言います。


真空管のアナログ世界に魅せられて-姫1

真空管のアナログ世界に魅せられて-姫2


王妃の崩御が824年ですから、今年で1187年にもなります。1、000年以上も村人に慕われ、慈しみ供養を続けてきた村人の真心は本当に重く美しいものを感じます。


私の記事、「更科日記」でも触れましたが、古の人達は本当に精神が丈夫で、何としても健脚なことには驚くばかりです。

★平安の女流文学


この神社に祀られる王妃は、この地で果敢なくは成りましたが、それにしても京からこの地まで500キロメートルほどを、徒歩でたどり着いたのですから感動すること余り有ります。


ハートアメーバううっ


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