1.花王
タイトルの花王の名前は明治時代に顔も洗える画期的な肌にもやさしい石鹸を実用化したので、「花王」が生まれました。
そのころの、洗顔料としては、米ぬかが一般的でした。この米ぬかは、米穀のぬかですから、肌に優しいことは間違いありません。
しかし、洗顔効果がいまいち。そこで、化学石鹸の出現。しかし、この代物、劇薬の苛性ソーダーを原料にするので肌には強敵。
そこでこの分野で花王が頑張りの真骨頂を発揮、現在の石鹸の基礎を作ったのでした。
2.オムロン
オートメーションファクトリー関連製品とか健康器具を作るオムロンの名前にも興味を惹くものが有ります。
このオムロンと言う会社、もとは立石電機と言う在り来りな社名でした。この立石電機の社名は創業者の立石一真氏の苗字から社名としました。
しかし、歩数計とか血圧計などの医療機器を販売するに当たり、マスコット的な親しみの有る名前が必要でした。そこで、「オムロン」を商標にすることに決定しました(1990)。
このオムロンは、当時のオムロンの本社が京都市右京区に在りましたが、この地域一帯が「御室」(おむろ)と称される地域でした。
平安時代前期、京都の仁和寺内に宇多天皇の御座所が在りました。その御座所を「御室」と呼ばれていました。
こうして見ると、「オムロン」の社名は、帝につながるやんごとなき名前でした。
今後も日本企業の社名のルーツを紹介致したく思います。



