ソニーがかなえた夢のポケットラジオ | 真空管のアナログ世界に魅せられて

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「温故知新」と言う言葉が有りますが、真空管は将にそんな存在だと思います。真空管を今では知る人も少なくなりましたが、デジタル全盛の今でも、真空管のアナログ技術を学び、真空管ラジオを楽しむ人は沢山います。私もその中の一人です。真空管を愛しむ想いで・・・・。

電機のソニーは「インナー」なものと認識されていた電子機器を「アウター」なものに転換させた偉大な企業でした。

ソニーはトランジスターの将来性をいち早く察知して、他企業に先駆けて、アメリカからトランジスターの製造技術を導入、トランジスターの自社生産を行いました。その自社製のトランジスターを使用してトランジスターラジオとか小型録音装置を実用化しました。それがソニーの代名詞に成った、トランジスターラジオとウォークマンです。

ソニーは世界の人々が等しく望んでいた、

「ラジオ放送とか音楽を持ち歩く」

というトテツモナイ大きな夢を実現して呉れました。

真空管のアナログ世界に魅せられて-ラジオ

このラジオは、ソニーの昭和30年代のトランジスターラジオ
TR601です。6個のトランジスターが組み込まれています。回路はスーパーヘテロダインです。このラジオが製造されたお蔭で、電車の中でも散歩中でも放送を楽しむことが出来ました。

真空管のアナログ世界に魅せられて-ラジオ

夢のポケットラジオが完成した陰には、ソニーのトランジスターだけではなく部品の小型化が至上命題でした。中でも電波を選択するバリアブルコンデンサー(可変容量コンデンサー)の小型化が絶対不可欠でした。その難題を見事に解決したのは九州から上京してきた一人の青年の発明でした。それは従来のコンデンサーに誘電率の大きいポリエチレンを使用した「超小型ポリバリコン」でした。そのポリバリコンのお蔭で、ソニーのポケットラジオの完成の突破口を開きました。

その青年こそ、現在のミツミ電機の創業者、森部一(もりべ はじめ)青年でした。

あらしアメーバ ううっ

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