相州藤沢は東海道53次の宿の重要な宿でした。江戸の日本橋から7番目の宿です。昔の旅人は徒歩(かち)が頼りでしたから、脚が達者で速歩が出来ました。時速、1里(4キロ)ほどだったようです。その速さだと、江戸の日本橋までは13里(52キロ)ですから、半日余(12時間超)を要します。旅人はこの藤沢宿と次の戸塚宿で連泊、あとはひたすら徒歩で江戸に向かったものと思われます。
藤沢のマンホールです。市の花の藤があしらってあります。幸いマンホールに描かれた絵柄の色彩が残っています。藤沢は2010年に市制70周年を迎えています。
藤沢の観光資源の目玉は、やはり江の島でしょう。しかし、源氏に纏わる歴史遺産も多く存在します。
その歴史資産の一つが藤沢市藤沢に在る白旗神社です。源氏の氏神です。小田急線の藤沢本町の近くに在ります。
その白幡神社のほど近い所の白旗に源義経の首洗井戸が在ります。交番とビルの狭い路地にひっそりと存在します。
先述の史跡首洗井戸の史跡です。源頼朝の首実検のため、美酒に満たされた木桶の首は、遥々この藤沢にまで運ばれましたが鎌倉入りは叶いませんでした。哀れにも、その首は小さな川に捨てられたと言います。
これが史跡「義経の首洗井戸」です。義経の首は鎌倉入りも叶わず無残にも川に捨てられました。それを憐れんだ村人が、密かにその首を拾い上げて、この井戸で首を洗い清めた言い伝えられています。
この井戸をそっと覗いてみましたが暗くてよくは見えませんが、底の方に水が溜まっているようでした。
藤沢に出掛けたのは先月の10月初めでしたが、折しも彼岸花が見事に咲き競っていました。私には源義経を悼み憐れんでいるように思えて成りませんでした。
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