職人技「ヴインテージ真空管ラジオ」 | 真空管のアナログ世界に魅せられて

真空管のアナログ世界に魅せられて

「温故知新」と言う言葉が有りますが、真空管は将にそんな存在だと思います。真空管を今では知る人も少なくなりましたが、デジタル全盛の今でも、真空管のアナログ技術を学び、真空管ラジオを楽しむ人は沢山います。私もその中の一人です。真空管を愛しむ想いで・・・・。

ここで、ラジオ受信機の発展の歴史を簡単に振り返っておきましょう。


 1894 伊のマルコニーがモールス信号を

        電波で発信。

 1920 米のWH・E社、米でラジオ放送開始。

 1925 日本で東京放送局、ラジオ放送開始。


ラジオ放送開始当時のラジオ受信機は、日米共に原始的な鉱石ラジオでした。1930年代に入り真空管が開発され真空管使用のラジオが登場。裕福な家庭を中心に広がって行きました。


ラジオ横型


このラジオは1930年代の木製キャビネットのラジオです。真空管は5本使用(感度を上げるため3段同調回路を装備)。


なすび真空管


この真空管ラジオに使用されている3極真空管。通称ナスビ管。このナスビ管からダルマ管へ。小型のMT管(miniature vacuum tube)へと進化して行きました。MT管を超小型にしたサブミニアチュア管まで開発されました。太平洋戦争当時の電池使用の無線通信機kに使用されました。


真空管ラジオ内部


この真空管ラジオの内部です。この当時のコイルには絹巻き銅電線が使用されていました。その後、エナメル絶縁銅線が使用されるようになります。絹巻銅電線のコイルの形がアートの世界を見るようで美しい!


写真のラジオ受信機のチューニングには前面の四個のダイヤルを回します。受信感度を上げる為に、同調回路が四個も有ったので、放送局合わせるのに大変でした。


ヴィンテージ・真空管ラジオの魅力は現代のハイテク工業品には見られない温もりと個性の有る趣を感じるところです。


この30年代以降、キャビネットの材は金属から木製へ。ベークライトからプラスチックへと多彩な変遷をして行きます。


★次の機会に、それらのラジオの仲間達を

  順次紹介して行きましょう。



ハートアメーバううっ
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