リコーがペンタックス・ブランドを買収 | 真空管のアナログ世界に魅せられて

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「温故知新」と言う言葉が有りますが、真空管は将にそんな存在だと思います。真空管を今では知る人も少なくなりましたが、デジタル全盛の今でも、真空管のアナログ技術を学び、真空管ラジオを楽しむ人は沢山います。私もその中の一人です。真空管を愛しむ想いで・・・・。

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私は、カメラを集めたり、写したりする趣味を持っています。

そのカメラの名門ブランドであるペンタックスに関する報道が有りました。


2011年7月、

HOYAがペンタックス・ブランドをリコーに売却。


ここで、過去のペンタックスに関するニュースを

整理しますと次の通りです。


 1.2007年2月  HOYAとペンタックスの合併発表。

 2.2007年4月  両社の合併を白紙化。

             経営統合については、継続協議。

             混乱の責任をとりHOYA社長退任

             (4月10付)

 3.2007年6月  ペンタックス、HOYAのTOBを理解。

 4.2007年10月 HOYAが吸収合併合意。

 5.2008年3月  吸収合併。

 6.2011年7月  HOYAがペンタックス・ブランドを

             リコーに売却。


2007年4月の時点では、ペンタックスの敵対的買収に発展する可能性まで出ていました。これにはペンタックス側の老舗としてのプライドが大きく影響したようです。


一方、HOYAとしてはレンズ専業メーカーから脱皮して、カメラ総合メーカーに転身したい。そのためにはペンタックスをどうしても欲しい。


ペンタックスサイドの弱みは、更なる業績拡大のためには単独では困難。しかし、老舗としてのプライドが有り他社に吸収されることに抵抗が有った。


こんなところが、両社の統合問題が円滑に進まず混迷した背景と考えられます。


リコーは、カメラの製品レビューに一眼レフデジタルカメラを持っていませんでしたから、リコーとしてはペンタックス・ブランドは大変魅力的だったようです。


ペンタックス一眼レフカメラ
私のペンタックス一眼レフカメラ

    (スポットマチック)


110カメラ
  私のペンタックスカメラ110

    通称ワンテンカメラ

カメラの幅が110ミリのミニカメラ


ペンタックス・ブランドは、1919年(大正8年)創立の一眼レフカメラ製造の老舗・旭光学のブランドでしたが、フイルムカメラからデジタルへの流れに乗り遅れたようです。名門会社の放浪の旅も、リコーによる買収で一応の結末を得ました。


一方、HOYAのレンズメーカーから脱皮して、カメラ総合メーカーへの転身の思惑は失敗したことに成ります。


企業の思惑に翻弄される老舗企業の放浪の旅には、ペンタックス・ファンの私としては一抹の寂しさを禁じ得ません。


ハートアメーバううっ
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