★ うら悲し「平家落人の里」 | 真空管のアナログ世界に魅せられて

真空管のアナログ世界に魅せられて

「温故知新」と言う言葉が有りますが、真空管は将にそんな存在だと思います。真空管を今では知る人も少なくなりましたが、デジタル全盛の今でも、真空管のアナログ技術を学び、真空管ラジオを楽しむ人は沢山います。私もその中の一人です。真空管を愛しむ想いで・・・・。

[平家物語] ブログ村キーワード


少し気が早いかも知れませんが、2012年度のNHK大河ドラマは、「平清盛」とアナウンスメントされています。


「祇園精舎の鐘の声、

   諸行無常の響きあり」


で始る「平家物語」(作者しらず)には、

儚くうら悲しい響きがあります。


平家は源氏と闘い壇ノ浦の藻屑と消えましたが(1185)、その落人達は密かに山間(やまあい)の村に隠れ住んだと言う伝説が有ります。


日本全国に、百数十箇所ほども有ると言われています。


その伝説の村は、四国と九州に多く分布しています。


稗つき節 宮崎県民謡 歌詞情報 - goo 音楽
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★良く知られた箇所は、


 1.熊本の五家荘

 2.宮崎の椎葉村

 3.徳島の祖谷山(いやさん)

 4.岐阜の白川郷

 5.栃木の湯西川

 6.etc.


私が、実際に旅した落人伝説の里は、白川郷、湯西川、祖谷渓の3箇所です。


祖谷渓
徳島の祖谷渓(蔓の吊り橋がユラユラ)


私が特に印象深く感じた落人の里は湯西川です。その湯西川では、「家庭で鶏を飼わない」とか、「五月の節句でも鯉幟は立てない」ことを不文律にして来たそうです。


鶏が鳴いたり、鯉幟を流せば源氏側に

気取られるは必定です。


現代では、このような用心は必要ないし、実生活で昔の戒めを気にしてないように見えますが、村人の心の奥底に、その影が棲み付いていると思います。


徳島の祖谷山には、谷底の渓流の遥か高い所に、蔓で編んだ蔓橋(かづら橋)が架けられています。


下を見ると、ちょっと足がすくむ気持です。吊り橋が、とても高いし、吊り橋がユラユラとします。


平家の落人達は、追手から深く逃れる為に、奥深い山間(やまあい)を選んだことがはっきり伺えます。


こんな話も有ります。米を研ぐときは、川では研がない。何故なら、米の白い研ぎ汁は、下流で発見され易いからです。


旅のときに、こんなことを頭の隅に入れて置けば、益々味わい深い旅になるに違い有りません。


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