★ 「関ヶ原の合戦」 から410年 | 真空管のアナログ世界に魅せられて

真空管のアナログ世界に魅せられて

「温故知新」と言う言葉が有りますが、真空管は将にそんな存在だと思います。真空管を今では知る人も少なくなりましたが、デジタル全盛の今でも、真空管のアナログ技術を学び、真空管ラジオを楽しむ人は沢山います。私もその中の一人です。真空管を愛しむ想いで・・・・。

西暦1600年10月21日は、岐阜の関ヶ原で、天下分け目の合戦が繰り広げられた日です。旧暦では、9月15日です。

  ★岐阜News 関ヶ原の合戦再現 410年祭で甲冑姿の男女200人


この合戦を題材にした歴史小説には、司馬遼太郎の「関ヶ原」、堺屋太一の「巨いなる企て」、池宮彰一郎の「島津奔る」などが在ります。


堺屋太一の「巨いなる企て」では、豊臣秀吉のもとで重用されて、見事成功した石田三成をして、「成功したプロジェクトメーカー」と位置付けています。また、この関ヶ原の合戦は、惨めな「敗戦の実施者」に転落していったと・・・。


池宮彰一郎の「島津奔る」は、関ヶ原の合戦が、西暦1600年10月21日の午後になって、小早川秀秋の徳川方への内応で、一転石田三成方の惨敗へ。午前中の西軍優勢は、一気に崩れ去りました。


その関ヶ原のその後を描いた小説が、池宮彰一郎の「島津奔る」です。西軍が崩れ、勝利の東軍の将兵達の間を「鋒矢の陣形」をとりながら敵中突破を敢行!


私は、これらの関ヶ原の合戦を描いた小説では、まず、司馬遼太郎の「関ヶ原」で、合戦に至る歴史背景とか合戦の趨勢を歴史的に学び、次に堺屋太一の「巨いなる企て」を、まとめとして池宮彰太郎の「島津奔る」を読むのが順序と思います。


中でも、堺屋太一の「巨いなる企て」は、安土桃山時代の後半を、実質的に創造した優れたリーダーとしての石田三成を知ることが出来ます。石田三成の成功と挫折の生涯は、現在社会のリーダーの在るべき像を示唆しているようです。

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