ブログネタ: “カッコイイ女性”って、どんな人?
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ブログネタに久しぶりに参加します。このネタを見た時に、私の歴史好きが自然と作用しました。
私の「かっこいい女性」は(昨日も書きましたが)、戦国時代を活きた、一人の女性、「お江」(おごう)ですね。このお江については、来春の大河ドラマになりますから、みなさんもお江の人間像をたっぷり見る事が出来ると思います。
このお江は、日本でも人気の高い武将、織田信長の血を引く名門の出です。戦国時代の混乱を強く生き抜いて、徳川家康の嫡男、秀忠の正室にまで成った女性です。
お江は、信長の妹、お市の方と浅井長政の間に生まれた三人姉妹の一人ですが、信長配下の武将、羽柴秀吉により、城は焼かれ、父親の浅井長政を殺されました。
さらに本能寺の変で織田信長が殺されると、柴田勝家に再婚した母と共に、北ノ庄(福井)に落ち着きました。しかし、秀吉に、又もや攻められ、居城は紅蓮の炎に包まれ落城。母お市の方は勝家に殉じて自刃します。
こうして見ると、お江は、豊臣秀吉によって、二度までも城を焼かれた上に、実の母と実の父親それに義父の三人とも殺されます。
お江にとっては、何とも憎らしい豊臣秀吉です。
そのお江に、まだ冷酷な試練は続きます。秀吉が天下をとるや、憎っくき秀吉のために、政略結婚の道具にされてしまいました。何と三回も結婚させられたのです。
一回目の結婚では、仲睦まじく暮らしていたのに、秀吉のために強引に離縁させられ、秀吉の命で秀吉の縁者と再婚。しかし、その再婚の主人が死ぬや、三度目の結婚。それもまたもや秀吉の命令。
その三度目の主人は、徳川家康の嫡男、徳川第2代将軍・秀忠でした。
お江の主人・秀忠は六歳も年下でしたが、ここで、お江は、やっと人生の幸せを掴んだと言えます。
お江の立派なところは、自分の運命に逆らうことなく、憎い相手であっても、その命令に粛々と従い、やがては、尊敬され歴史に残る立場にまでに、自らの運命を切り開いたことです。男性としても尊敬の念が絶えません。
お江のように、冷酷な運命に粛々と従いながらも、強く生きる事は、我々凡人には出来ないことかも知れません。しかし、そこに人生の活き方のお手本が隠されているように思います。