日本には2つの金華山が在ります。共に観光地として知られています。その一つは、宮城県の牡鹿半島の先端の島にある標高445mの金華山です。もう一つは、岐阜県の岐阜市街北東部に在る標高339mの金華山です。
宮城県の金華山は、山腹に黄金山神社が在るところからすると、大昔に金が産出したようです。金が産出したことから商売繁盛の神様でもあるようです。
一方、岐阜の金華山は、岐阜市街に在り別名、稲葉山と知られる稲葉山城址(別名岐阜城)です。この城址は、斎藤道三とか織田信長、豊臣秀吉、ゆかりの史跡です。信長が城主の当時には、楽市楽座の制を敷きこの街は大いに繁盛しました。岐阜の金華山は、ロープウェーよりも麓から徒歩がお勧めです。頂上に博物館も有り、何といっても見晴らしが絶景です。
この稲葉山がどうして、金華山と呼ばれるようになったかは、どうやら次のような経緯が有ったからのようです。
明治の末期ごろに、この稲葉山の山頂に有った井戸跡から鉱泉が見つかり、金華鉱泉として登録され、温泉街まで出来ましたが、残念ながらしばらくして鉱泉が枯れ、やがて温泉街は寂れてしまいました。
その金華鉱泉の名残で、現在でも金華山と呼ばれています。もしも史跡と温泉が有れば、現代でも両手に花の賑わいを見せていたことでしょう。

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