1/21、NHK ラジオで「親日国 トルコの素顔」を聞きました。解説は一橋大学院教授 内藤正典氏。
1890年に、日本を訪問したオスマントルコの軍艦、エルトゥルル号が和歌山県串本町沖で激しい嵐で遭難。乗組員600人の内、531人が亡くなり、生存者69人の大惨事。
この遭難に際し、串本町の人々は、遭難者に対し献身的な救助を行うとともに、生存者をトルコまで送り届けました。この時以来、日本とトルコは120年に亘り、友好が続いています。
トルコは、第一次世界大戦に於いて、ドイツの同盟国として戦い敗北。トルコはバルカンとアラビア半島その他を連合国に譲渡、アナトリアだけの小国になりました。
その後1922年に至り、トルコ革命がにより、オスマントルコは滅亡。民主化が進み、オスマントルコ時代に失った領土を取り戻しました。
トルコはイスラム教の国ですが、西欧とは距離を置いています。NYの 9.11同時多発テロの後遺症のようです。
日本では、自殺者が年間3万人にも達しますが、トルコでは、自殺者が少ない。それは、イスラム教の教えに在るようです。それは、何が起こっても、自分のせいではない。神の思し召しだと考えるからのようです。印象的な考え方でした。
トルコは、西のアジアに在り、日本を始めとする東アジアの諸国と一層の親交を深めたいと思っているようです。