■電子産業の立役者 | 真空管のアナログ世界に魅せられて

真空管のアナログ世界に魅せられて

「温故知新」と言う言葉が有りますが、真空管は将にそんな存在だと思います。真空管を今では知る人も少なくなりましたが、デジタル全盛の今でも、真空管のアナログ技術を学び、真空管ラジオを楽しむ人は沢山います。私もその中の一人です。真空管を愛しむ想いで・・・・。

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今回は、エレクトロニクス産業の米と言われる半導体とか、

液晶TVなどの家電品に使用されている導電性金属に付いて書きます。


導電性金属として、金、銀、銅は、非常に大切な資源です。

パソコンとか携帯に使用されるコネクター部とか、LSIなどの半導体の内部には、回路の接続のために金の極く細い線が沢山使用されています。


ところで、電子機器の中に多用される金(Gold)は、意外にも、銀、銅に比べて、電気を良く通す金属では有りません。


導電性能の優れた金属の順番は、銀(Silver)→銅(Copper)→金(Gold)です。次にはアルミニューム→鉄の順番です。


導電性能がそんなによくないのに、高価な金が使用される理由は、金には次のような優れた特性が有るからです。


★金は・・・・、

①酸とかアルカリ、酸素、水に対して安定している。

②やわらかい金属のため加工しやすい。

③銀、銅に次いで導電性が良い。


特に、金の展延性能と加工しやすい性質は、非常に大切な特性です。金1gあれば、0.0001mmの金箔が出来る。金線にすれば、3,000mの金線に加工出来ます。


ICなどの半導体の中には、金線(ボンディングワイヤ)が沢山使用されています。高価な金属ですが、少量で極めて長く伸ばす事が出来るために採算が合います。


銀は一番よく電気を通しますが、金のように極端に細い線に加工が困難です。また、空気中の硫黄と反応しやすい特性が有ります。


銀製のスプーンなどの表面が曇るのはこのためです。この特性は電子材料としては好まれません。しかし、金よりも安価なことからコネクターの接触部に使用されることも有ります。


銅は安価にして、銀に次いでよく電気を通しますから、送電線とか、家電品の導電材料として使用されます。欠点としては、化学的に不安定で錆びやすいことでしょう。


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