1964年(昭和39年)3月18日は、家電メーカーのシャープ(当時は早川電機工業)が、国産第一号の電卓を開発した日です。
シャープは、初め大型コンピューターの開発を目指していたが途中で断念、どこでも使える電卓の開発に取り組んだ。
開発した第一号電卓は、重さが25キロもあった。数字の表示には真空管の一種の数字表示管を使用したが、後に液晶表示に切り替えた。
この液晶技術が、後の「アクオス」ブランドの液晶テレビと進化していった。
それにしても、当時の電卓は、一台53万円もしたそうだから驚く。
シャープの国産第一号電卓
CEATEC JAPAN 会場で取材
シャープが、電卓を開発したころ、大型コンピューターでは、日立が「HITAC」、東芝が「TOSBAC」、NECが「NEAC」、沖電気が「OKITAC」などを競って開発した。
日立が米のRCA社から技術を導入する一方、富士通は、国産を標榜して、「FACOM」を開発した。
現在、大型コンピューターを製造するメーカーは、日立と富士通、NECなどに集約されている。