★あやうしデジタル社会 | 真空管のアナログ世界に魅せられて

真空管のアナログ世界に魅せられて

「温故知新」と言う言葉が有りますが、真空管は将にそんな存在だと思います。真空管を今では知る人も少なくなりましたが、デジタル全盛の今でも、真空管のアナログ技術を学び、真空管ラジオを楽しむ人は沢山います。私もその中の一人です。真空管を愛しむ想いで・・・・。

私のソニー製のデジタル百貨辞典を取り出し、愕然としました。壊れて画面に何も現れません。


この百貨辞典は、10年ほど前に購入した愛用の便利な液晶画面付辞典でした。


小型の光メディアには、小学館の日本大百科事典が収録されていて、小鳥のさえずり声も聞ける優れグッズでした。


しかし、この商品は10年も経過していますから既に保守部品も無く修理は出来ません。


ソニー百貨辞典

手のひらサイズ 右がメディア


私は、この事件から、現在のデジタル偏重社会は、この先10年、20年先を考えた時、恐ろしいものを感じました。


現在の音楽、映画などの映像とか文書は全て、デジタル装置により記録されています。


光メディアには大量の情報が記録可能です。このメディアは、保存性が優れている。


しかし、メディアの再生装置は、規格が変わったり、壊れたり、製造されなくなれば、いかに大切な情報もメディアから取り出すことが出来ない。


ひところ、重宝された、VHSに録画された映画は、テープにカビが生えたり、再生装置もDVD録画装置に首位の座を奪われています。


お話は変わりますが、日本の文化遺産である、「源氏物語」とか、「更級日記」、「徒然草」は現在でも手にして読むことが出来ます。


印刷された文章であるが故に、「人間の目」が再生装置として何時の時代に成っても最高文学を読み鑑賞できるのです。


私は、この事実を観た時、デジタル記録一辺倒のデジタル社会の出現は、100年先、200年先の世界に対する警鐘である気がして仕方がない。

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