昨年来、外資による日本企業の買収劇が沢山有りました。
中でも注目を集めたのは米スティール・パートナーズによる、ブルドックソースの買収劇でした。
その結末は皆さんご承知の通り、ブルドック側の防衛策が成功して、買収は成立しませんでした。
しかし、企業買収行為が全て、買収される企業にとって、歓迎されざるものとは限りません。
私が、企業買収に関するニュースで興味を持ちましたのは、今年8月に(株)キトーが、再上場を果たしたことです。
このキトーは、工場用巻き上げ機とか荷揚げ機の最大手で、1980年に店頭上場の会社でした。
ところが、バブル崩壊で業績が急速に悪化のため、2003年10月上場廃止、米投資会社カーライル・グループに買収されました。
その後、キトーは、カーライルの下で、懸命に企業再建の努力を行ない、今年8月に、市場に再上場を果たしました。
この例などは、企業買収は、「災いをもたらし歓迎されないもの」とする概念を否定する事例でしょう。
ところで、NHK総合テレビで企業買収ドラマ 「ハゲタカ」 を再放映しています。このドラマは、真山仁の小説 「ハゲタカ」 のテレビドラマ化です。人間ドラマとしても楽しめます。
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ハゲタカが嗤った日―リップルウッド=新生銀行の「隠された真実」/浜田 和幸
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- ★8月19日 第一回 「日本を買い叩け!」 (放映済)
- ★8月20日 第二回 「ゴールデン・パラシュート」 (放映済)
★8月21日 第三回 「終りなき入札」 PM10~ (今夜)
以下、毎夜午後10時から放映されます。
最終回は、8月24日(金)です。毎回、テーマが違いますので、途中からでも充分楽しめます。
興味の有る方は、今夜からでもご覧に成って下さい。