■博士の愛した数式 | 真空管のアナログ世界に魅せられて

真空管のアナログ世界に魅せられて

「温故知新」と言う言葉が有りますが、真空管は将にそんな存在だと思います。真空管を今では知る人も少なくなりましたが、デジタル全盛の今でも、真空管のアナログ技術を学び、真空管ラジオを楽しむ人は沢山います。私もその中の一人です。真空管を愛しむ想いで・・・・。

私は、この2,3日、猛烈な眠気で閉口しています。考えてみたら20日に、東京で桜の開花宣言。今年の開花宣言は、気象庁のコンピューターの数値の入力ミスで、実際よりは早く予想されました。直ぐに修正されましたが・・・。


東京上野の桜の開花は、当初、18日だったようですね。それを当て込んで、上野のお花見を、今日のお彼岸に設定したら、桜が殆ど咲いてなくて肩すかしの人も有ったようです。


肩をすくめるほどの冷たい風が吹いていますが、春は間違いなく目の前に訪れています。しかし、どうして春はこんなにも眠いのでしょう。


春の息吹で、草木とか樹木が盛んに活動を始める事に関係が有るように思います。その理由は私には分かりません。

「春眠暁を覚えず」の言葉も有りました。


誰かお分かりの方、教えて下さい。


さて、その眠くて覚束ない頭で、芥川賞作家、小川洋子著の「博士の愛した数式を読みました。この小説は、昨年7月7日に映画が公開されていますし、DVDも同時にリリースされていますから、今頃こんな事を書くのは、大変気が引けます。


私は、性格的にもの事に、感動しやすいところが有ると自覚していますが、この小説は、私に、


数字の美しさと不思議を、感動と共に教えてくれました。主人公の数学博士が、交通事故の後遺症で、たった80分しか、記憶が残らない!だから、明日になると、同じことを質問するし、同じことを繰り返し話す。


その博士の元に、派遣された家政婦とその息子√ (ルート)の、3本の紐で結ばれた、愛に満ちた物語です。家政婦の息子は10歳の小学生ですが、頭が平なので、√ と博士が命名しました。確かに、√ は頭が平ですね。


博士が最も愛したのは、素数だった。素数とは1及びその数自身のほかに約数を持たない正の整数。2,3,5,7,11など。この数は無限に存在する。この無限の数を求めるのは、博士が、永遠の美人を追い求めるようなものだった。


完全数とは、自分自身を除く、全ての約数を足すとその数に等しい自然数をいう。28とか6も完全数。28の約数を全て足すと28になる。


28=1+2+4+7+14→28 だ。

簡単な例では、6 もそうだ。

 6=1+2+3→6


博士は、√-1は、愛である。愛とは人のことであると説明してくれます。√-1 は答えが有りませんからね。


こんなことが、この小説のいたるところに書かれていて、興味をそそられて、一気に読んでしまう不思議な小説です。普通ならば数字を羅列されたら飽きられて、ベストセラーなんかには成らないはずなのにネ。


私は、理系の末席を汚す者ですから、完全数とか、素数の概念は一応知っていましたが、この小説で数字の面白さを、改めて思い知らされました。


この小説で、数学に興味を持つ人が増えるかもしれません。とくに、数学が苦手だという人におすすめですね。数が愛しくなります。

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