朝のニュースには驚きました。東海道新幹線、2時間不通。大げさかもしれませんが、新幹線の安全神話の崩壊かと思いました。線路に降りた男性との接触だったようです。
富山県の県立高岡南高校で3年生197名全員が卒業できないかも知れないそうです。
学習指導要領では、世界史に加えて地理歴史か日本史の何れかを履修し、併せて2科目履修しなければならない事に成っているが、一科目しか履修していなかったことに起因するようです。
この履修しなかった理由は、一部生徒側から「受験に必要のない科目は勉強したくない」と要望が有った為としています。
同高校は同県では、有数の進学校で、学校側も進学率を向上させる為に、一科目だけ選択させて受験に都合のよい科目の集中授業をしていたようです。
どうもこの論理には危険な考えが垣間見られます。学校側と生徒側の、高校は大学進学の予備校とする考えは問題ですね。「終り良ければ全て良し」の安易な思想に結びつくように思います。
学校側は学習指導要領に反してまで、受験一辺倒の教育を行なった事になり、受験成績は上がったかもしれないが、教育の本筋を忘れていた事は大いに反省しなければならないと思う。教育は円満な人格を養育する事に有るのだから。
学校側では、足りない科目を集中授業を実施するそうだが、その時間は70時間(70回×60分)を要するという。生徒側にとって受験前の70時間は厳しいに違いない。双方「急がば回れ」の喩えが身に沁みているに違いない。
(注)1回分の授業に10分の休憩含む(50分+10分)。
報道によれば、他にも、同様に履修科目の足りない高校が続出しているそうだ。岩手とか福島とかで。盛岡一高校はもっと深刻で、既卒業者の中にも卒業資格を満たしていない可能性があるようです。
今年から来年にかけて全国の高校と生徒にとって、思わぬ試練の年に成りそうである。