先日、夜のNHK番組で、面子(メンコ)に就いての特集番組がありました。見た人も多かった事と思います。私もその番組を見てから、私宅の押し入れを探してみました。たしか、私も面子を持っていた覚えがあったのです。
そうして、やっと探し当てたのが、写真の3枚です。歴史上の武将を描いています。今川義元が2枚と、武田信玄が1枚です。
この面子は、東京の東郷神社の骨董市で偶然見つけて、買っておいたものです。この面子の印刷は実に雑です。人物の印刷もはっきりとずれていますし、丸いカットも上手には行ってはいません。こんな様子からすると、戦後間もない時期に、作られたものと思います。
面子でどのように遊ぶかと言いますと、地面に置かれた相手の面子を自分の面子を振り下ろす事で、風圧で相手の面子をひっくり返すと、その相手の面子が自分のものになるわけです。
私は、実際に小学生のころ、面子遊びもやりましたが、どちらかと言うと、ひたすら集める事に興味が有りました。そのころから私のコレクター好きが始まっていたようです。
面子は江戸時代からある子供のおもちゃです。木製の板面子、粘土面子(枠に粘土を詰める)とか、鉛面子まであったようです。尤も鉛面子は薄い鉛板で出来ていたようですが、明治30年ころ、大阪で鉛面子が原因で、鉛中毒事件が発生して、それ以来鉛製は衰退したようです。
戦後は、ボール紙に映画スターを描いたものとか、野球選手を描いたものが喜ばれました。スターでは、東千代之介、伏見扇太郎、中村錦之助など(後の万屋錦之介)。野球選手では、藤村富美男、川上哲治・・・などが記憶にあります。
皆さんは面子に拘らず、どのような楽しい「子供時代の思い出」をお持ちでしょうか?
ご遠慮なく、コメントなど頂ければ、幸いです。
私にとって、あの時代は懐かしく、今思うと、胸が熱くなるような楽しい思い出に成っています。
近頃、昭和の時代を思わせる「店」も見られるようになりました。