昨日のボクシング、亀田の世界ライトフライ級タイトルマッチ決定戦をご覧に成りましたか?
瞬間視聴率は52.9パーセントを記録したそうです。
私はボクシングのことは余り詳しくありませんが、審判員の微妙な僅差の判定で、亀田が世界タイトルの確保。これには、放送をマネージメントした TBS に電話が殺到したそうですね。何としても第一ラウンドでのダウンがダメージでしたね。
さて、今日はハードディスク開発の解説の2回目です。
その歴史の中で、ハードディスクには「越すに越されぬ・・・なんとかやら」の第一は、アクセスタイムが遅いと言うネックでした。円盤にデータを記録した場所は、渦巻状のトラックが決められていて、Aデータは何番目のトラックのどこに記録されていると言う情報は、CPUの管理の下、その場所が厳密に管理されています。
ハードディスク内には、データを記録する為の円盤と、その円盤を回すための精密電気モーター(スピンドルモーター)とかヘッドを移動する為のモーター(スピーカーのボイスコイルと同じ原理)が内臓されています。
あるデータを読み出すためには、CPUにより管理されたそのデータの位置をボイスコイルに指示して、データの存在する位置までヘッドを移動します。この時、ボイスコイルが動作します。
ハードデスクでは、この様な、複雑なメカニカル動作を要しますので、目的のデーターを読み取るには極めて長い時間を要します。この時間をアクセス時間と言いますが、ミリ秒単位を要します。
半導体で同じ動作をさせますと、マイクロ秒オーダーで済みます。これだけでも1000倍以上の時間の差が存在します。1000倍以上、半導体の方が早いのです。逆に言いますと、半導体をハードディスクに組み込めば1000倍の高速動作が可能だと言う事です。この場合、CPUの動作速度は無視しています。
それでは、何故、動作の遅いハードデスクが現在でも使われているかと言いますと、ハードディスクの方が、ビット当たりの単価が、半導体に比べて極めて安いからです。ビット当たりの単価が安いと言うことは、大量のデータを記憶できる安価なハードディスクが製造できることに成りますからね。経済的であるということです。
[ハードデスクの内部]
続きは次回にします。
円盤とヘッド(円盤の上のナイフ状のもの)
ボイスコイル(左上)