今月8日の早朝、ハヤテが静かに息を引き取りました。

(2003.3.7〜2022.10.8 トレーサビリティ情報より)※出生年月日が違う可能性があり。


今朝の琉球新報でハヤテの記事が掲載されています。


7月18日の5:30頃、はじめて喀血をした日に獣医さんからは余命2日程だろうと言われてから2ヶ月半。

最後まで強く生きてくれました。



引退した闘牛を引き取ると決意した時から、看取る覚悟は出来ていましたが、老衰でゆっくりと・・・そんなふうに思っていました。



高齢牛ではありますが、最後に病気をさせてしまった事が悔しくて申し訳なくてたまりません。



診断名はCVCT(後大静脈血栓症)

治らない病気との事で治療は2〜3回目で打ち切りとなりましたが、そこから自家治療での対症療法がスタート。


はじめは呼吸が苦しそうな時期もありましたが、薬も効き日毎に安定し、とにかく食欲が落ちなかった為、余命宣告が信じられず回復するんじゃないかと期待してしまう程でした。



そこからこの2ヶ月半。

本当に少しずつ少しずつ、毎日の変化を感じながらも残された時間を大切に過ごしてきました。



9月25日から起立が出来なくなり、はじめのうちはまーくんと2人で寝返りをさせていましたが、4日目頃に寝返りをすると呼吸が出来なくなってしまったので寝返りも断念。


血流が悪くなるのを少しでも防ぐ為、毎日マッサージやブラッシング、ハエが来ないようにハッカ油を付けたタオルで全身拭きあげをしていました。



最後まで出来る事を全てやると決めていたので、苦では無かったです。

特製の枕を作ったり、お味噌汁をあげたり、床擦れの処置や排泄のお世話、食が落ちた日は心配で牛舎に泊まったり。

振り返ると物足りないくらい。

もっとしてあげられる事があったんじゃないかなって。


色々と考えてしまいますが、ハヤテの最後がもがき苦しんだりせず、眠るように静かに息を引き取ったことだけが救いです。

寝ているだけだと思ったくらい、本当にすごく安らかでした。



ハヤテは幸地家の家族の一員なので、運搬までの間に家族葬を行い、ユタさんに来てもらって供養をして頂きました。




お義父さんは名牛の余生を未熟な私達夫婦に預けくださり、次男あーきーさんは私達がハヤテを引き取った日から最後の最後まで力を貸してくれて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。



この素晴らしい闘牛の最後を任せて頂いた事は、オジーへの恩返しでもあり、私達にとってもすごく幸せなことでした。



多くの闘牛ファンや関係者の方々に愛された闘将ハヤテ。

これまで応援してくださった皆さまへ、幸地闘牛ファミリーの一員として厚く御礼申し上げます。







ハヤテ、ありがとうね🌼