【引退した闘牛を引き取る覚悟】



昨日、ハヤテがうちの牛舎に来ました。





突然のご報告ですみません。




事の始まりは少し前です。


まーくんが会社の先輩から「ハヤテ処分するのか?」と言われた事から始まりました。



ハヤテのお別れ会をしていたそうで、その場で処分するという話が出ていたとか。



まーくんは先輩から聞いてすぐに私にその事を話してくれました。



その時点でまーくんは「処分するくらいなら引き取りたい」と思っていたようですが、牛飼いは私である為、迷惑かけるんじゃないかと遠慮してました。

まーくんらしい(笑)



「処分するならうちで最後まで世話をする?」と聞くと、すごく嬉しそうに「いいの??相談してみる!」と言ってました(笑)



その後、山梨闘牛愛好会の藤本さんが「お金を払ってでも引き取りたい」と話してる事を知り、それがすごく嬉しくて、私達はさらに気持ちが強くなっていきました。



ただ、私達は幸地家としばらくコンタクトを取っていなかったのもあり、いつ処分されるかの心配もありつつ直接交渉出来ずに悩んでいました。


そこで、まーくんは次男のあーきーさんに相談。

あーきーさんがお父さんに相談・交渉してくれました。



そして昨日、ついにうちの牛舎にハヤテが!!


最後に石川の牛舎でシャンプーして、牛舎前で記念撮影。

お父さんとお母さんが見送る中、長年過ごした石川の牛舎とお別れをしました。。。


↑政和さんと3兄弟揃って。


↑幸地家のお父さん・お母さんと。




この写真、おじーに見せたいな。。。





ハヤテの新しい部屋の掃除や準備、運搬を一緒に手伝ってくれ、さらに資金面でも力を貸してくれるあーきーさん。


遠く山梨から「何かあれば手を貸すから、いつでも言って!」と応援してくれる藤本さん。


急な闘牛の受け入れでも対応出来る素晴らしい牛舎を作ってくれた元牛舎主の目差さん。


そして、何より。。。

久しく連絡を取っていなかった私達に、大切なハヤテの余生を任せてくれる決断をしてくれた政和さん。


全ての人達にまーくんも私も感謝しています🌼

本当にありがとうございます☺️🌼




ハヤテは私達の牛舎にいますが、今までもこれからも幸地良盛オジーの牛だと思っています。


そのつもりでお世話していくつもりです。


私達は誰の牛だとか、誰が世話してるとか、名牛の所有について、そんなくだらない欲などありません。




最後の最後まで看取る覚悟です。

ただそれだけ。




ハヤテが負けたあの日、私はオジーに

「ハヤテはこれからどうするの?」

と聞いた時、迷いなく返ってきた答えは

「ハヤテはよく頑張ってきた。これからはゆっくりさせてあげたい。最後までオジーが責任を持って世話するよ」

でした。



だからまーくんと私の、オジーに出来る最後の恩返しです。



オジーが会いに来てくれるように、椅子も準備しましたよ♪








↓ある年の冬。オジーの背中を見つめるハヤテ。



↓ある日の大会でのオジーとハヤテ。


 




高齢牛ですし、色々な不調なども出てくるかと思います。


今現在、ケアしなければならないところもあります。


それでも1日でも長く、のんびりと、余生を過ごしてもらえるようにみんなで力を合わせて頑張りますので、どうか温かく見守って頂けると嬉しいです🐃✨




引退した闘牛を引き取る覚悟。







最後まで読んで頂きありがとうございます!


ハヤテは来ましたが、私達の牛舎は闘牛牛舎ではなく、和牛繁殖農家である事に変わりはありません。


「家畜伝染予防法」を守る義務もありますので、不要な来場はご遠慮くださいますようお願い致します🙇‍♀️



家族・知人・友人の皆様。家畜伝染病予防対策が必要ですので、牛舎へ来られる際は事前にご連絡を♪