新入生必見!電気通信大学論第一
初めまして!初ブログとなるピチュニキです。
そして電気通信大学に入学された新入生の皆さん入学おめでとうございます!🎊
新入生の皆さんはまだ分からないことだらけで心配な方も多いと思います。
そんな皆さんに在学生の私目線で電通大の雰囲気や1年生前期の授業について
いろいろと解説していきますね。
じゃあ電通大ってどんなところ?
入学される皆さんは受験の際に電通大について大学のHPや大学案内なんかでなんとなくは知っていると思いますが今回はそういうところには書いていない。在学生だから分かることを言っていきたいと思いますね。
私が思う電通大を簡潔に表すと
「男ばっかで課題に追われるし知名度が全然ない大学」
です。
まぁまぁそんな悲観的にならないでください。良いところもちゃんとあるので。
とりあえず説明していきますね。
とにかく男が多い!
課題多すぎ!多忙な学生生活
知名度が皆無...
でも、良いところもいっぱいある!
ここまで割と電通大の残念なところ紹介しましたが、落ち込まないで下さい!
電通大にも素晴らしい自慢できることがありますので!
就職に強い!
電通大と言えば就職活動に非常に強いことで有名です。
先ほど世間の知名度がないと言いましたが、企業側からの評価はとても高いです。
電通大は1年生からたくさん学び、豊富な研究材料を使って面白い、高度な研究をされる方が多いので社会に出たときに使える人材として重宝されます。
東大や科学大、早慶など名門大学の中でも埋もれず強みを発揮できるのが電通大生なので将来困ることも少ないです。
就職された方の勤務先は大学のHPでも見られる通り、NTTやKDDI等の情報通信会社、日立製作所や富士通等の製造業など名立たる一流企業に複数人就職されています。
就職活動でもその後の仕事でも自分の強みを発揮できるようになるのがこの電通大です。
充実した研究施設
色んな部活動・サークル
立地が良い!
1年の授業ってどうなの?
さて、ここからは皆さんが気になる授業、講義について説明していきます。
今回は1年前期のみです。後期の直前になったらまた解説します。
基礎科学実験A,B
通称「謁見」「びっけん」。1年生の最も代表される授業で最も重いです。
Aは物理系の実験です。11個の実験の中から一人当たり3個ランダムに選ばれ2週間ごとに実験を行います。(後期もまたランダムに3個やります)
Aはランダムなので当たりはずれがあり中でもはずれなのか「比熱」と「エアトラ」です。この2つは特に手順や作業が多かったり細かかったりして簡単にいかず、時間がかかってしまい、その上レポートも面倒くさいです。
運よく私はどちらも当たらなかったため詳細は分かりませんが、とても大変だと聞きます。
Bは化学系の実験で、こちらはランダム製ではなく適当に番号順に5つのグループに分かれてローテーション方式で5つの実験を1週間ごとに行います。Bも実験の内容によって大変さの違いはありますが、Aほど差はないです。
実験において特に大事なのがレポートです。レポートをしっかり書かないと再提出を食らい、評定も良くはなりません。書き方がAとBで少し異なります。
Aのレポートはlatexやwordを使って、Bのレポートは手書きです。コロナの時はBもlatexの方でしたが今は手書きに戻っています。パソコンでレポートを書くならlatexが一番おすすめです。環境構築やコマンドを覚えるのが大変ですが、数式や表などを綺麗に書くことができますので是非latex(初めての人はcloud latexをおすすめします)を使って下さい。
コマンドが分からなくてもchatGPTに聞けば答えてくれます。
また、Aの実験を始める前に「基礎の初歩」というものを終わらせなければなりません。これは実験中の注意事項やレポートの書き方について学ぶものでテストを満点にする必要があります。特に最初にAがある人は注意してください。
(これが結構めんどい...)
多分今まで実験レポートなんて書いたことないと思うので過去レポを活用しましょう。(丸写しはダメです!)
有効数字や不確かさ、単位の字体など細かく気を付けないと再提出となってしまいます。
Aの場合は再提出される人が多いです。(Bはほとんどいない) 一応私はほとんど再提出は食らいませんでしたが。
逆にAで再提出を食らわなければ次の1週間はかなり楽になりますので再提出を食らわないように頑張って下さい。
物理学概論第一
通称「物概」。高校の物理から発展させた内容です。
前期の第一では「力学」と「波」をやります。
高校のときと違うのは微積を使って問題を解くということです。数学でやる微積とは少し違い、文字式で微積をやるのでこんがらがったりします。
あと急に「微分方程式」が出てくるので事前にやっておくと良いでしょう。
物概第一は高校物理を忘れてしまっている人が多いのか落単する人がとても多いです。
評価基準が中間と期末試験の合計点が6割を越えていないと不可となります。(つまり120/200点)。授業中にあんまり解き方を教えてくれないということもあると思います。
物概の場合は過去問と似たような問題がよく出題されるので、過去問をもらって良く勉強しておきましょう(3、4年分やれば大体身に付きます)
化学概論第一
通称「化概」。こちらは反応や有機物といった高校化学というよりかは高校物理の最後の章の原子に当たる部分です。原子、分子の軌道のことを主に学びます。
私は高校物理の原子の部分をあんまりやってこなかったこともあり、これが苦手でした。内容が力学とかと違って想像しにくくミクロな世界なので理解しにくかったです。
試験は物概や数円と違って先生によって問題や中間試験の有無が異なります。
私のクラス(11クラス)は中間がなく期末一発勝負でした。そのおかげで範囲が広くギリギリ可でした。先生によって問題が異なるので過去問があまりない可能性もあります。難しいと感じても授業はしっかり聞いた方がいいです。
ちなみに後期には「化学概論第二」というものもありますがこちらは選択なので受ける人はほとんどいません。
微分積分学第一
通称「微積」。高校数学の微積より発展した内容を扱います。
主に逆三角関数やマクローリン展開など新しい式を学びますが、受験勉強のときに散々微積をやってきた皆さんならそんなに苦労はしないと思います。
ですが、受験を終えてから計算力が落ちていると思いますので戻すのに少し時間がかかる場合があります。
後に紹介する数円のおかげもあり落とす人はあんまりいないと思います。。
試験は先生によって異なります。中間がないところもあったりします。
線形代数学第一
通称「線形」。微積と違い大学で新しく学習するものです。
いわゆる行列をやります。ベクトルの延長線と思ってくれればいいです。
前期は基礎のことをやるので難しいことはあまりないと思います。簡約化というものをマスターすれば大体の問題は解けます。
ただし、後期の線形は一気にレベルが上がります。人によっては後期で一番難しいと言う人もいるくらいです。
なので前期の線形でつまずいていると後期はかなり厳しいのでとにかく前期の線形はスラスラと解けるようにしておきましょう。
線形も微積と同様、先生によって試験は異なります。
数学演習第一
通称「数円」。上2つの微積と線形の問題演習をやる時間です。
授業の最初にプリントが配られ、そこに載っている問題を解く形です。
そして、毎授業後にレポート課題という名の課題の問題を解いて翌日まで提出をしなければなりません。たまに忘れる人がいるのでできるだけ早く終わらせて提出するようにしましょう。
このレポート課題を提出しないと授業に出ても出席扱いになりません。
授業に出席&レポート課題の提出のセットで出席扱いになるのでご注意を。
試験は中間と期末両方あり全員同じ試験を受けます。
評価は出席点+試験の点数で、試験は大体合計点の平均が全体の合計の平均値の半分以下となると落単となります。割と甘いらしいですが。
中間試験の点数は返されるのでヤバそうなら期末頑張らないといけませんね。
大体平均値は5、6割の間です。(20点満点なので9~11点くらい)
ちなみに数円を落とすと翌年に一つ下と同じ教室で受けなければならないという屈辱を味わうことを覚えておいてください。
ASE、AWE
通称「あせ、あうぇ」。ASEは「Academic Spoken English」、AWEは「Academic Written English」の略です。
ASEはスピーキングがメインでディスカッションやプレゼンテーションを行う形になります。
AWEは英作文がメインで英語でお題に対してエッセイを書く形になります。
このASE、AWEはクラス単位ではなくクラスの中で2または3つのグループに番号順に分かれるので同じクラスでもやることが全然違うこともあります。
ASEとAWEは先生によって課題の量や評価の仕方がかなり異なってくるので、運要素が強いです。
私の場合はAWEがキツかったです。課題の量が多かったり(しかも期末試験前の方が多かった)、授業の空気が重かったりしたので実験よりもしんどかったです。
特にこのASEとAWEは試験というのがあまりないので出席点と課題の質が求められます。裏を返せば全部出席して課題も期限内に全て提出できていれば単位は来ます。
なので良い評価を取るには課題の質を上げたり積極的に質問するなどする工夫が必要です。
コンピューターリテラシー
通称「コンリテ」。高校で言うところの「情報」に当たるものです。
大学のパソコンを使ってターミナルを使って計算したり、Unixのコマンドを使ったりと後期にやる「基礎プログラミング」の準備といった感じです。
後半にはlatexも出てくるので謁見でlatex使っておくと少し楽になるかも。
パソコンをあんまり触ったことない人はちょっと苦労するかもしれません。
分からないことがあれば授業中に徘徊しているTAやchatGPTなどのAIに聞いたりしてください。分からないことをAIに聞いて解決するくらいであれば問題ないかと。
コンリテも毎授業後に課題があり1週間以内に提出しないといけません。
評価は毎回4点満点でちゃんとやっていれば3点がもらえます。4点はよっぽど良いクオリティじゃないともらえません。全部3点であれば良か可といったところです。
ちゃんとやってなかったり提出が遅れると当然2点や1点に減点されます。
学校のパソコンだけだと進まないので自分のパソコンでもできるように環境構築しておいた方がいいです。
環境構築については別の人が書いてくれているのでそちらをご覧下さい。
試験も有りますが試験中はテキストが見れるので苦手な人も全く解けないということはないと思います。
あと多分「emacs」というテキストエディタを使うと思いますが、使いにくくあんまりおすすめしません。VScodeの方が使いやすいのでこっちを使いましょう。
健康論
高校でいう「保健体育」。前半に体育分野、後半に保健分野をやる形です。
これは暑い夏の運動を避けるためという理由です。
最初に今までやってきた体力テストを行った後、番号順に4つのグループに分かれて
「サッカー」「テニス」「ソフトボール」「ゴルフ」を一通りやります。
後期にある「健康・体力づくり実習」にてこの4つの種目の中から1つ選んで半年間やる形です。前期は体験みたいな感じに思ってくれればいいです。
保健分野は高校までの内容とほぼ一緒で授業中にレポートを書いて提出する感じ。
評価は出席点と保健分野のレポート、加えて夏休みの課題で「夏休み中の運動」というテーマのレポート課題があるので、この課題の出来が主だと思います。
運動できるできないで評価はあんまり変わらないので運動が苦手な人でも大丈夫です。
グラウンドは大学内にはなく大学から約1.5km離れた多摩川沿いにありますので注意してください。
↑多摩川グラウンド↑
キャリア教育基礎
通称「キキキ」。抽選制の選択授業となります。
入学してからすぐくらいにガイダンスの動画を視聴後、フォームにて受付を行い、数日後に抽選結果が分かる形になります。
私は運よく当たったので受けることができましたが、倍率が高いのでそんなに簡単に当たるものではないです。
具体的にやることは就職活動や実際に働くということに向けて色々と考えて、自分の意見を発表する感じです。
特にテストというのはなく、毎回ワークシートを書いて提出して、授業後にも自分の考えや感想をオンライン上で書いて提出するのが課題となります。
普段の数学などの授業では聞くことのできない就職活動を経験したTAや先生方のお話を聞ける貴重な授業です。将来がまだ不透明な人は特におすすめです。
また、夏休みに事業所見学といっていくつかの企業の中から1つ選んで実際に働いている現場を見ることができるというイベントもあります。自分も事業所見学は結構楽しかったです。
ただ、デメリットは月曜1限にあること。土日空け1発目から1限があり考えることも多いので面倒くさいと感じることもありました。
また、課題もそれなりに重いというのもデメリットですかね。
因みに電通大では卒業までに「倫理・キャリア教育」という括りの授業を合計4単位取得しなければならずこれを逃すと後々の学年で似たようなものを受ける必要があります。キキキは2単位です。1年後期にもこの括りの授業はありますが1単位で後期は必修科目で忙しいのでとらない方がいいです。
キキキを取る取らないは自分次第ですのでメリットデメリットを考えて決めるようにして下さい。
物理学演習第一
通称「物演(物円)」。こちらは物概と違って選択授業です。
私は受けていないので詳細は説明できませんが、事前にやってきた問題の解答を少人数のグループ内で発表し、そのグループの代表者が全体に発表するという形です。
単位数が1で選択科目ということもあり取る人は五分五分。これも抽選になるのでとりたくてもとれないということも発生します。
自分はコスパ悪いと思って取りませんでした。物理が好きな人や前に出て発表するのが得意な人はとってもいいかもしれません。
でも、安易にとってあんまり評価が良くないとGPAを下げてしまうのでとるかは慎重に決めましょう。
第二外国語
通称「二外」。電通大では1年生で「中国語」「ドイツ語」「フランス語」「韓国語」「ロシア語」の中から1つ選んで1年通して学習します。
最初のオリエンテーションで言語を選びます。
1年通しなので言語選びは慎重に。
おすすめは私も受けていた「ドイツ語」です。ドイツ語は英語と似ている部分が多く、他の言語と比べて新たに覚えることが少ないです。
試験も辞書持ち込み可なのでちゃんと授業に出席していれば単位を落とすことはあんまりないと思います。
漢字得意だから中国語選ぶ人もいますが友人曰く地雷らしいので大人しくドイツ語にした方がいいかもしれません。
また二外には必修と選択があり、必修はもちろん受けなければいけませんが、選択はとらなくてもOKです。選択の方は必修よりももっと深く細かい内容を扱うことがほとんどです。
大体の人は選択もとりますが忙しかったり予定が合わないという人は無理してとらなくてもいいかと思います。
個人的にはとれるならとった方がいいと思いますよ。
教職
将来、先生を目指す人等向けに教職科目というものがあります。もちろん選択です。
私はとってないのでよく分からないのでシラバスや実際に教職をとった先輩に聞いてください。
大体5限の時間にやります。
といった形で一通り1年生前期の授業・講義について解説しました。
先生によって違うこともありますし、私の説明で分からないことも出てくると思うので同じクラスの先輩に聞いたり、1回受けてみるとなんとなくこんな感じと感じとれると思います。
冒頭にも述べたように1年生は忙しいです。慣れるまで時間がかかると思いますが、先輩や過去レポ、友人等を上手く使って頑張って下さい!!
私も質問や分からないことを受け付けていますので是非利用してくださいね。