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暮らしやすさ重視! ミニマルな間取り設計
家を建てようと決めたとき
真っ先に頭に浮かんだのは
「広い家がほしい」という
漠然とした理想だった
でもいざ考え始めると
広さよりも
暮らしやすさって何だろうと
思うようになった
仕事と家事に追われる毎日
掃除や片付けに時間をかけたくない
無駄な動線で疲れたくない
そんな本音が
どんどん見えてきた
そのときふと思い出したのが
大学時代の後輩マコト君の家だった
「うちは30坪ないよ」
そう言っていた彼の家は
決して広くはなかったけれど
なんだかとても
落ち着く空間だった
玄関を入るとすぐに
リビングとキッチンがあり
奥に寝室と子ども部屋
水回りは一箇所に集約されていた
「部屋数を増やすより
毎日使う場所を快適にした方が
暮らしやすいんですよ」
その言葉がずっと
心に残っていた
自分の家づくりでも
“ミニマルであること”を
大切にしようと決めた
まず考えたのは収納だった
物が出しっぱなしになると
暮らしに余裕がなくなる
だからこそ
収納の量より
“使いやすさ”を重視した
玄関には土間収納
キッチンにはパントリー
寝室には壁一面のクローゼット
「使う場所の近くに収納を」
それだけで
家の中の動きが変わった
間取りは
極力シンプルにした
廊下を減らして
リビングを中心に各部屋へアクセス
トイレと洗面室は近くに配置して
家事の移動もスムーズに
「必要な分だけ」
そう決めたことで
掃除の手間も減ったし
無駄に歩き回ることもなくなった
そして気づいたのは
“狭い”と“快適でない”は
別の話だということ
限られた面積でも
動きやすい間取りにすれば
毎日の暮らしは
ぐっと軽やかになる
寝室に書斎スペースを作りたいと
最初は考えていたけれど
リビングの一角に
小さなカウンターを設けた
家族と過ごしながら
仕事もできる場所になって
結果的にその方が
自分には合っていた
「こだわるって
足すことじゃないんですね」
妻がふと漏らした言葉に
妙に納得したのを覚えている
間取りを決めるとき
やりたいことが
次々と出てくる
でもそのたびに立ち止まって
“それは本当に必要か”と考えた
何もかも叶えようとすると
結局どれも中途半端になる
削ぎ落としていくことで
見えてくる暮らしもあると知った
完成した家に住み始めて
半年が経った今
以前よりも
片付けが楽になったし
掃除も短時間で終わる
何より
家族みんなが
自然とリビングに集まってくる
特別なことはないけれど
それが一番
豊かなことなのかもしれない
ミニマルな間取りが
自分たちにとっての
ちょうどいい暮らしを
連れてきてくれたように感じている
家づくりに正解はないけれど
「少ないからこそ満たされる」
そんな暮らし方も
あるのだと思う
みなさんは
どんな暮らし方を
理想としていますか？
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