建築費を抑えるために見直した間取りの話

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建築費を抑えるために見直した間取りの話

たけやんが家を建てようと
本格的に動き始めたのは
35歳の誕生日を迎えた春だった

「今のアパートも悪くないけど
子どもができたら
もう少し広い家が欲しいよな」

妻のカオリとそんな話をしていたとき
知り合いの設計士から
ちょっとしたアドバイスをもらった

「建築費を抑えるなら
間取りの見直しから始めるといいよ」

その一言がきっかけだった

最初に相談したハウスメーカーからは
延べ床面積が35坪の
4LDKプランを提案された

「人気の間取りですよ」

そう言われて悪くはなかったけれど
そのまま建てると予算オーバーだった

そこでたけやんは
もう一度間取りをゼロから見直すことにした

まず手をつけたのが
1階の和室だった

「使うとしたら
両親が泊まりに来るときくらいかな」

思い切ってその和室をなくし
その分リビングを広く取ることで
家族の団らんスペースを重視した

結果的に建築費も数十万円下がった

次に見直したのが水回りの配置

当初のプランでは
キッチンと浴室が離れていたが
配管距離が長くなる分
設備工事費がかさむと分かった

「だったら
水回りはまとめた方がいいよね」

キッチンと洗面所
浴室を直線的に並べた間取りにしたことで
配管の距離が短くなり
ここでもコストを削減できた

さらに収納も見直した

最初のプランでは
廊下収納や各部屋にクローゼットがあったが
「使い勝手は良いけど
壁を増やす分コストがかかります」
と言われてしまった

「じゃあファミリークローゼットを
一か所どーんと作るのはどうかな」

リビングの隣に
大容量の収納スペースを一つ作ることで
壁や扉の数を減らし
建材費を削った

実際に完成した家は
延べ床面積が30坪の
コンパクトな3LDK

でも間取りの工夫によって
狭さは感じなかった

「正直もっと広い方が
いいかなって思ってたけど
生活してみたら十分だった」

たけやんはそう話しながら
リビングのソファに座っていた

広すぎない空間だからこそ
掃除も簡単で
家族の気配を常に感じられるのがいいと感じた

「限られた予算の中でも
満足度の高い家づくりはできるよ」

自分たちの暮らしに本当に必要なものは何か
それを丁寧に見直すことで
建築費も抑えつつ
理想の家に近づけることができた

読んでくれているみなさんも
今の間取り
一度見直してみませんか

きっと
新しい気づきがあるはずです

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