ゲーム部屋が猫専用ルームになった話

僕の友達のリョウは、大のゲーム好きだった

社会人になってからずっと「自分だけのゲーム部屋を作る！」と夢を語っていて
ついに今年、念願のマイホームを建てたと聞いた

部屋の一室を完全にゲーム用にして
高性能のゲーミングPCや大画面モニターを設置し
防音対策までバッチリ施したらしい

僕もその部屋を見せてもらったことがあるが
まさに「ゲーマーの楽園」だった

ところが、最近久しぶりに会ったリョウが
「ゲーム部屋、もうほとんど使ってないんだよね」と言い出した

理由を聞くと、家を建てた後に猫を飼い始めたらしい

猫を飼ったことで生活が一変し
ゲームをする時間がどんどん減っていったそうだ

猫用レーザーポインターで、猫と遊ぶ機会が増えた

持ち運びしやすく長持ちするので重宝している

最初はゲームと猫と遊ぶ時間を決めていた

ゲーム部屋に猫が入らないようにしていたけれど
猫はドアの前で鳴いたり、爪を立てたりして
どうしても入りたがる

根負けして部屋に入れてみたら
猫はゲーミングチェアの上でくつろいだり
キーボードの上を歩き回ったり
配線をかじったりするようになってしまった

安価で実用的なWJSD嚙み防止コードを配線に覆うことで

配線をかじっても安心してゲームできたが

猫が遊び足りなさそうにしていて可哀そうに感じた

結局、リョウはゲームを諦め
ゲーム部屋を猫用のプレイルームに変えることにした

ゲーミングチェアの代わりにキャットタワー
モニターを置いていた机の下にはふかふかの猫ベッド
ゲーム機のあった棚にはキャットフードやおもちゃ

完全に猫が主役の部屋になってしまった

「ゲームする時間は減ったけど
猫が楽しそうに過ごしているのを見ると
まあ、これはこれで悪くないかな」

そう言って笑うリョウの顔を見て
本当に満足しているんだなと感じた

家を建てたときは完璧に思えても
暮らしていくうちにライフスタイルが変わることもある

みなさんも、家づくりの際には
将来の変化も考えておくといいかもしれませんね

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