自分のしたい事、なりたい未来を問うと、「将来は南国でゆっくりしたい」「持ち家が欲しい」「お金持ちになりたい」などというう人と「お客の喜ぶ顔がみたい」「人の命を救う医者になりたい」「より社会に貢献できる仕事につきたい」などの声を聞く。


前者と後者の違いは何かと考えると、前者は、「与えて欲しい欲」(自己満足型)であり、「後者は与える喜び」(他者満足させたい型)であると私は考える。


仕事を頑張るから、南国の生活を与えて欲しい、持ち家が欲しい、お金を欲しいというレベルと仕事そのものを喜びと考えれる事の違いであると考える。


幸せをどのように定義するか人それぞれであるが、私の周りにも若い頃は、自分の欲に埋もれていたが、そこから他者への貢献を考えるようになった人が増えてきてるように思える。


私もまだまだ「自己満足欲」もまだまだあるがそこに心が突き動かされることは減ってきたように感じる。


それよりも、「自分がいかに将来世代に貢献できるか?」や「自分の能力をいかに使い社会や顧客に貢献できるか」を考える事が増えてきた。


学生は就職活動の時期であると思うが、好きなことはナンだという問いに「他者への貢献で特に喜べることは何か?」を考えて欲しいと思う。


また、どういった手段を使って喜んでもらうのが良いか考えて欲しい。


物や道具、人を通じて、データを使って、アイデアを使ってなどなどである。


本当に自分のやりたいことへ進むには、甲子園球児が日々練習するほどの熱心さが必要になる。


しかし、それが最大の喜びを作るのである。


例えば、歌を歌うことが好きなのと、歌を歌う事が好きで更にその先の聞いてる人が感動したり、ワクワクしたりするのが好きでは、歌うことへの情熱が変わるであろう。


後者なら、ボイストレーニングなども苦ではなく、プロになることも可能であると思う。


好きなことを仕事に考える時は、自己満足型なのか、他者満足させたい型なのかを考えて欲しいと思う。


自分のしたいこと、なりたい自分は、「他者満足させたい型の自分」はなんなのかという問いかけが必要なのであろう。