では今年の私的なアルバムランキングを発表しましょう!
選考対象:今年リリースされたオリジナルフルアルバム、ミニアルバム
対象外:ベストアルバム、セルフカバーアルバム、コンピレーションなどの企画もの
20位:B'z「C'mon」
19位:ユニコーン「Z」
18位:RADWIMPS「絶体絶命」
17位:NICO touches the Walls「HUMANIA」
16位:木村カエラ「8EIGHT8」
15位:吉井和哉「After The Apples」
14位:毛皮のマリーズ「THE END」
13位:9mm Parabellum Bullet「Movement」
12位:THE BAWDIES「LIVE THE LIFE I LOVE」
11位:桑田佳祐「MUSICMAN」
10位:ももいろクローバーZ「バトル アンド ロマンス」
ももクロはいろいろな意味で衝撃的なアイドルだった。色々と前衛的なサウンドに挑戦しているにもかかわらず、きっちりと「アイドル」として機能している、そこが何よりすごい。アイドルではPerfume以来の衝撃。
もっとも、彼女たちの本領はライブでこそ発揮されるのだろうと思うので、来年にでもライブに行きたい。
9位:斎藤和義「45 STONES」
今年は良い意味でも悪い意味でも注目されたせっちゃん。このアルバムは怒りの感情がかなり強いが、しかし同時に優しさも垣間見える。怒りと優しさ、ロックとポップがすごく自然な形で同居し、時代を映しだした名盤だ。
せっちゃんのこのブレのなさが好きだ。
8位:Base Ball Bear「深呼吸」
バンドがこの10年で得たものがすべて自然な形で溶け込まれていて、このバンドの「深化」をすごく感じさせた。何も変わらない日々、それでも僕らは一日の始まりに希望を見出さずを得ない、それを改めて感じさせてくれた。
7位:MERRY「Beautiful Freaks」
思えば大きく回り道をしてきたバンドだと思う。もちろんそれが全て間違っていたわけではないし、紆余曲折なくして今のMERRYは存在しなかったかもと、このアルバムを聴いた後だと改めて思う。これまで以上に振り切った、今まで以上に「バンド」らしい傑作。
今後はさらにどんな道を進むのか、それは彼らしだいだ。
6位:Perfume「JPN」
これぞ「ミュージックシーンの日本代表」というべきなアルバム。Perfumeと中田ヤスタカ、お互いがお互いを刺激し合っている。既発曲だらけ、というリスナーの不安をあっけなく吹き飛ばしてくれた。
これだからPerfumeはやめらんない。
5位:サカナクション「DocumentaLy」
この時代の中に潜む「リアル」をくっきりと映し出した、まさに壮大なドキュメント。山口一郎の感情表現がより深いところまで、また、それに合わせてバンド自身もより一体感を増した。
特に”エンドレス”のリアルさには度肝を抜かれた。
「誰かを笑う人の後ろにもそれを笑う人」この時代を的確に映し出したと思う。
4位:The Birthday「I'M JUST A DOG」
僕個人としては、イマイさんの湿ったギターも好きだったが、フジイさんのギターが結果的にこのバンドに更なるアクセルをかけたと思う。
激しくてかっこよくてセクシー。ロックはかっこよくてすげぇもんだよ、ということを改めて感じる。
このアルバムを聴いたらとにかくライブに行くべき。今のバースデイはすごいぜ。
3位:吉井和哉「The Apples」
吉井和哉が自身のすべてを受け入れたことで生まれた傑作。震災前に完成した作品にも関わらず、このアルバムは震災後に強く響いた。
力強くて艶もあり、堂々とした風格も感じる。やはり吉井さんは本物のロックスターだ。
2位:ストレイテナー「STRAIGHTENER」
景色を描き続けながら旅を続けてきたバンドが、一周回って原点に戻ってきた。しかしただの原点回帰ではなくて、より力強くて刺激的で疾走感があり、今までのテナーを好きな人はもちろん、はじめて聴く人も強くひきこむ力がある。
このアルバムタイトルを「STRAIGHTENER」と呼ぶ以外に何がある?
1位:DIR EN GREY「DUM SPIRO SPERO」
このアルバムに関わらず、今年一番聞いてたバンドはおそらくテナーかこのDIR EN GREYだと思う。
常に現実世界の「痛み」というものを映し続ける彼ら、このアルバムでもそのスタンスは変わっていないが、それをよりダイレクトな形で示しだしたのが、このアルバムだ。
「命ある限り、希望は失われず」。決してポジティブや希望などという言葉とは程遠い音楽にも関わらず、彼らの音楽は生命力を底上げするような強さがある。
以上です。気長に見てくれたら嬉しいですw