先週、鬼田という男と勤め先の近くのファミレスで待ち合わせをした。
時間が夜の8時ぐらいではあるがお客もそこそこ入っていて、賑やかな雰囲気の中あの話しを聞いている。
「月々の支払いを賃貸で住んでる方が負担をしてくれて、尚且つ手元の資金を使わずに運用出来るんですよ。」
『そ、そんな上手いしょ商品なら、購入する方を限定しなくてもよ良いんじゃないですかあ?』
「しっかりとした金融機関が融資をする商品なので、そんな簡単に誰でも購入出来るものでもないんですよ。」
『そ、そうなんですか。ななななぜそのような商品が我々教職員が対象なんですか?』
「普通に働いている方が、老後の年金を自分で作ろうとか、税金の支払う額を抑えようとしても、普通に考えれば手段がないですよね?」
『は、はい・・・』
「仮に、年金をご自身で2万円でも3万円でも貯めていける人なんて、余程意志が固いとかで無いと年金の為の貯金なんて出来ないと思いませんか?」
『は、はい・・・』
「仮に、小さいお子様がいらっしゃれば養育費は当たり前ですが、先々の学費とかを貯めていったりすれば、月々お給料で使える範囲は決められて来ますよね?」
『は、はい・・・』
「これから消費税も8%、10%と上がるのはほぼ確定してるんですから、支出も増えますよね?そこの段階でお給料が上がれば問題ないのですが、リーマンショック前から教職員の方々に対しての待遇は厳しい状況になってきているのですから先々の不安は大きいと思うんですよね。」
『は、はあ、はい・・・』
「今はご結婚はされてるのですか?」
『い、いいええ。』
「ええっ!?失礼ですが、ご結婚される予定はありますか?」
『ま、まだなないですねえ・・・』
「はあ、そうなんですね。大体で構わないのですがご年収はどのぐらい頂いてますか?」
『な、700万円弱ですかねえ・・・』
「それでは大分、税金を払ってらっしゃるんですね。」
『な、なんか問題でもあるんでですかあ?』
「いえ、今所得税、住民税ってお給料から差し引かれているかと思いますが、その税金の類いがいつもより多く返ってきたりすればどうでしょうか?」
『そ、そそそっそんな事が出来ればそ、そりゃ良いと思いますよ。』
「ご結婚されてない方々って扶養控除が無い分、税金が多く採られていてお金を損失してるんですね。勿体つける訳じゃないですが、私がご紹介してる商品はそんな方でこそ向いているので、見て一目瞭然な魅力的なシミュレーションを作成してきますので、またお時間を下さい!」
『は、はは、はい。そ、それでは~今週の土曜日の~、う~ん15時ぐらいにまたここで・・・』
「はい!ではこの商品を気に入ってもらえるシミュレーションを作成して参りますので宜しくお願いします!!」
断ろうと考えていたが、気が弱い性か断れず、また次回会う約束までしてしまったのです。
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