花の援

夜中に夜中に、道を歩いて橋をわたるとき、ふと目につきました。
一輪の花が横たわって僕に言うのです。
「ちょいとお兄さんわたしをあなたの家に連れていっておくなましー」
「おいおい、こんなところで寝ていると風邪ひくよ。家には、サボテンどんとアロエはんがいるんだ。それでもよければ家にくるかい?」
「まぁ、見慣れない顔だと思ったら南蛮の方でしたの。私のような野草が入る場所はないのでは?」
「何をいっている。つれねえことをいうんでない。声をかけたのは君じゃーないかい。これも何かの縁。今夜は空も荒れるようだ。僕につかまりなさい。」
「あぁ、砂漠に水とは、このことだねぇ。」
「泣くんじゃないよお前さん。涙は笑いすぎたときのためにとっておきな、うちは賑やかだから覚悟しやがれ」
という流れで、我が家の守り神、観音様の側に備えさせてもらいました。
家に帰ると同居人の北ピーが、15年花を咲かさなかったサボテンの話の本を読んでいたので、また面白い縁だなと(笑)
外に出していた、サボテンどんとアロエはんを部屋のなかに入れて今夜は宴となりました。
客花はうれしてく、楽しくて、心から笑い涙しましたとさ。
そのとき出た涙を集めた水を「超神水」と呼び、自分の中にある潜在能力を引き出し、ピッコロ大魔王を倒したと言われています。
何の話だ?
あぁ、花を拾って活けたんだ(笑)
人神人