高橋哲哉『デリダ (「現代思想の冒険者たち」Selec』
デリダ (「現代思想の冒険者たち」Select)/講談社
¥1,620
Amazon.co.jp
言わずと知れたデリダ解説書の初級版。デリダ研究者の著者ができる限り客観的にデリダの思想(もはや哲学という用語は不要)をトレースすることで、読者に難解なデリダのテクストを紹介しています。
デリダという思想家は、ドゥルーズ同様に読むものであり、書くものではないというのは通念ですが、著者は上手く構成し重要な概念を整理していると言えるでしょう。
デリダをあまり知らない人は、プラトンから暴力や正義、法へ向かうデリダを上手くトレースできないものですが、本書は主要概念をできる限り簡単に説明しています。その点では非常に良本と言えるでしょう。
問題を挙げるならば、デリダの概念が成立する現場まではトレースできていませんし、後半生のデリダの思想をカバーできていません。
しかし、デリダを初めて読む人にとっては羅針盤となるはずです。
¥1,620
Amazon.co.jp
言わずと知れたデリダ解説書の初級版。デリダ研究者の著者ができる限り客観的にデリダの思想(もはや哲学という用語は不要)をトレースすることで、読者に難解なデリダのテクストを紹介しています。
デリダという思想家は、ドゥルーズ同様に読むものであり、書くものではないというのは通念ですが、著者は上手く構成し重要な概念を整理していると言えるでしょう。
デリダをあまり知らない人は、プラトンから暴力や正義、法へ向かうデリダを上手くトレースできないものですが、本書は主要概念をできる限り簡単に説明しています。その点では非常に良本と言えるでしょう。
問題を挙げるならば、デリダの概念が成立する現場まではトレースできていませんし、後半生のデリダの思想をカバーできていません。
しかし、デリダを初めて読む人にとっては羅針盤となるはずです。