維新・維新と言うけどな。 | 我が国のかたち

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平成22年の尖閣事件で自虐史観から解放された私。気づけば日本は大変なことになっておりました。

今回の記事は、特に「日本維新の会」を念頭にしたものではない。
どーしても軸は1番メジャーな「日本維新の会」になるかもしれないが、
あくまでも「維新」というコトについてツラツラと書きたいだけ。
そのつもりで読んでいただければと思う。


維新というと、どーも旧体制の打倒、倒幕運動と考えられがちである。

「維新」という言葉を掲げると「何か勇ましい」
「根本から物を変える」というイメージとなる。

だからグレート・リセットなぞという言葉もでてきたりする。

では、維新の根本にあったものは何か。

歴史的流れや、細かな事象、政治思想の変遷、英仏との関係、
近代化の必然性などまで書くと膨大になるので簡単に書きたい。

いわゆる幕末の幕開けは、ペリーの来航と、艦からぶっ放された大砲である。
この時日本人は外国からの危機を感じた。

その結果何が起きたか。
「攘夷=NO外国人」である。

幕末の歴史はこの「攘夷」を軸に発展していく。
この攘夷運動の中で、志士と呼ばれる人たちは、清が列強に侵略されていることを知る。
「攘夷=NO外国人=NO侵略」である。

「攘夷=NO外国人=NO侵略」という考えに対して
海外と条約を結び、開港地を増やす幕府との対立が出来上がる。

日本が海外から侵略されるという危機感。
にも関わらず海外と条約を結ぶ幕府。
という構図である。

無論、幕府の中にも国家観を持ち、日本をどうするかを考える人間はいた。
だが、そーゆー人材はマイノリティであった。

志士からみれば、結局は「お家(幕府)大事」「腰抜け」「幕府延命」「外国の言いなり」にしか見えない。

そんな中で桜田門外の変が起き
幕府大老(今の総理大臣みたいなもん)井伊直弼が暗殺される。

こっから幕末は加速する。
こーゆー動きの中でいわゆる幕末のスターが生まれ、
大政奉還→王政復古の大号令→内戦→日本の近代化→内戦→国民国家の誕生へと歴史は動く。

何が言いたいかといえば、
日本史最大級の大転換である明治維新は、防衛意識から出発したということ。

海外列強を前にして、日本人は初めて「世界における日本」を意識した。

けして、倒幕運動・維新というのは幕藩体制がダメだとか、年貢の取り立てがオカシイとか、
幕府の役人が仕事をしないとかいう内政問題から始まったのではない。

結局、維新というのは「世界における日本の現状と将来」を意識した人たちが起こしたものと言える。

だからこそあれだけのエネルギーを持ったし、
近世から近代へと時代を変えることができた。

侵略される→侵略されてはいけない→戦わねば(防衛)→幕府ではダメだ→近代化である。

防衛=戦争ではないし侵略することでもない。
起点は防衛意識である。
明治からの歴史を追うに、
日本の軍隊というのは侵略を意図して発展してきたものでもない。
防衛の為に発展してたのが日本の軍隊である。

防衛を考えることは、否が応でも世界を相手に考えることになる。
幕末における海外列強の動きは理由なき侵略ではない。
「自国の商品を相手国に売る・その国から最大限の利益を得る」という経済活動の延長だ。
つまり経済を考えることは必然的に防衛を考えることに繋がる。

世界の動きを見、防衛を考え、組織を作る。
そーいった行動は政治に集約される。

まとめると
防衛=経済=政治(優先順位は無い)である。

そー考えると防衛意識の無いの輩に
国家・国民だの、経済だの、政治だのと語る資格なぞ無いと思う。

また、グローバル化だと言っている輩も、防衛については何も言わない。
「政治と経済は別だ」と。

歴史の流れから考えても防衛=経済=政治というは逃れられない事実だ。
本当にグローバル化と叫ぶのであれば、防衛の観点がなければならない。
都合の悪い部分を無視したグローバル化なぞは、空想・夢想のグローバル化であるし、
そんなグローバル化なぞ存在しない。

冷戦下で西側の防衛を全てアメリカに依存していたからこそ
日本は経済活動に邁進することができ、日本史上最高の経済成長を遂げた。
だがシンプルな冷戦構造がなくなり、
極東アジアでは「防衛=経済=政治」の考え方が顕在化した。

その結果が現在である。

ついでに道州制についてもひと言。
幕末に神戸・横浜・函館等を開港した結果、日本の物価は高騰した。
開港した地域は発展し、元締めの幕府は潤ったが、
反面、その余波を食らって沈下した地域もあった。
地域格差の拡大である。

開国以前の幕藩体制ならば各藩の自治・主権は有効であったが、
開国した結果、地方自治・主権下の庶民生活は直撃されたのである。

これも「防衛=経済=政治」感覚の欠落がもたらしたものだし、
幕藩体制が崩れた遠因でもある。

日本が鎖国したままなのであれば地方主権はOKだろうが、
現代の日本で地方主権なぞ荒唐無稽な話である。

簡単に維新だの、幕末だのと言っている輩は
歴史認識の相当浅い人間だと私は思っている。

余談ではあるが。
幕末好きはどーしても幕府を旧体制として否定したがるし、
志士最高!となりがちだが、
幕府265年の歴史があったから識字率も上がり、文化も生まれ、
職人の技術も上がり、理系学問の研究も進んだ。

残念なのは火気系の武器の生産・性能向上が完全にストップしたという点であるが、
だからこそ、戦・内乱もなく文化・教養の蓄積が進んだということもできる。

この文化・教養の蓄積が明治維新を後押ししたし、
その後の日本にも大きな影響を与えていることを忘れてはならない。
徳川幕府を全否定するのは間違いだと思う。

何でもかんでも「これ(維)新たなり」が良なのではない。
その新しさを生んだ土壌には、過去の積み重ね、先人が残した物が必ず存在する。

そーいった諸々のことなぞを考えると
「維新」を看板に政治をしようとしている人間の考えと、
私が考える「維新」では乖離が激しい。

なのでこーゆー輩は「維新」という言葉を利用しているだけにしか見えないし、
国家観も一切感じることはできない。

簡単に言うと「極めて胡散臭いだけ」である。

実にざっくりとした考えだが、
雑感なんでね、ご了承いただければと思う。


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