Screaming Trees | Looney Tunes and Merry Melodies

Looney Tunes and Merry Melodies

アンダーグラウンド低音職人の音楽バカ日記です

先週Mad Seasonの記事を書いた際に少しふれた
Screaming Treesというバンド。
Soundgardenと並びシアトルのシーンでの先駆者的存在とされているバンド。
ヴォーカルのマーク・ラネガンはカート・コバーンの大親友だったとの事。
そのマークはジョシュ・オムが在籍するQueens Of The Stone Ageにも参加していて
Screaming Treesの最後の方ではジョシュ・オムも参加していたようだ。

結成は1985年。
ファースト・ライヴは精神病院にて行われたようだ。
インディの名門レーベルSSTに見いだされて数枚のアルバムをリリース。
90年にメジャーレーベルと契約。

過去に色々な記事などでその名前を見ていたけど
聞くのは今回が初めて。

まずはこのアルバムを購入してみた。

Sweet Oblivion
$Looney Tunes and Merry Melodies-100724_1632~01.jpg

コチラは1992年に発売されたメジャーデビュー後2枚目の作品。
色々と調べていたらまずはこのアルバムを聞いてみるといいと書かれていたし
かなり安かったからコレにした。

いわゆるシアトル、グランジと言われるサウンドとは違い
昔ながらの王道ロックとでもいう感じかな。
俺はかなり好きな感じだ。
つまりノイジーな雰囲気もなければ
重くうねっているという感じはそんなに顕著ではない。
(いくつかの曲はイイ感じのへヴィーさを持っているけどね)

サイケデリックという表現と
マーク・ラネガンの低いヴォーカルというのが
結構売り文句として使われているけど
サイケデリックというにはちょっと違うかも知れないな。

マーク・ラネガンのヴォーカルに関しては
このSweet Oblivionの次に中古で見つけて即購入した
メジャーデビューアルバムのコチラを聞いた時に凄みを感じたかな。

Uncle Anesthesua
$Looney Tunes and Merry Melodies-100724_1631~01.jpg

かなりDoorsとかに影響を受けているんだろうな。
そういうところからもサイケデリックって言葉が出て来ているんだろうって思う。

とにかく個性的なサウンドではあると思う。
日本ではイマイチ評価されなかったようだけど、
どうやら世界的にも今一つなところだったらしい。

とあるサイトによると

『個性的な音楽性こそが日本はおろか
世界的にも彼らの知名度がイマイチに終わった要因の一つとなった感がある。
他の有名シアトル・バンドとはかけ離れた音楽性ゆえに、
所謂グランジ・ファンからソッポを向かれ、
アンチ・グランジな人からは耳にする以前に他のバンドと同一視されたのは否めない。』

とあった。

グランジというムーブメントも良しあしで
結局音楽の新しいスタイル
そしてさらにファッションとして取り上げられてしまって
そこでこの言葉が独り歩きしてしまったのではないかな、って思う。

で、そのグランジという言葉を耳にしただけで
嫌悪感を抱くようなリスナーもいたはず。

Screaming Treesはいわゆるグランジと言われていたようなサウンドとも違うし
もっと昔からのロックファンにも聞かれるべきバンドではないかと思う。

俺が思うにグランジという言葉とムーブメントは
カート・コバーンの死とともに消えたと思う。
今は先入観なしで楽しめると思う。

クラシックロックという言葉があるけど
例えば60年代や70年代のロックの事がそういう風に語られる事が多いと思う。

しかしながら年代が経つにつれてどれもクラシックにはなると思うんだよな。
1990年に流行った音楽だって
もはや10年の歴史がある。
10年ひと昔って言葉があるようにいずれこの辺りのサウンドも
クラシックって呼ばれる日が来るんだろうね。
で、なにが言いたいかというと
結局新しいものってのはその時だけで
後は後世に残るかどうかって所だと思う。
毎度毎度言っている事だけど
40年もの間聞き継がれているアルバムとかって
本当に名盤だと思う。

中には人にそれぞれの名盤って言うものがあるはずだと思う。
世間一般的にイマイチな評価でも
知らないって人がいっぱいいたとしても
自分だけの名盤って言うのがあってしかるべきだと思う。
Screaming Treesのアルバムはそんな作品かも知れないなって俺は思います。

アルバムは廃盤となっているものも多いみたいだけど
AMAZONとかでは入手出来るので
このバンドをもっと知るために一枚一枚買ってみようと思う。

特にラストアルバムのDUSTはかなり良い作品だと紹介されていたので
次はそれを買ってみようかな。


最後にSweet Oblivionアルバムの2曲目に収録された曲の
ライヴ動画を貼っておきます。

♪Nearly Lost You(LIVE)