ちょっと古くなっちゃいましたけど

朝日新聞の 2024年5月26日(日)日刊 1面 14版の記事に ???となってます。

 

見出しは 「スパコン使いこなすAI」 「未公開の研究提案に「驚き」」

とありました。記事は 今から1年ほど前(2023年内のことですね)

「富岳のようなスパコンを活用して新型コロナのパンデミックをおさえたい。どんな研究が効果的だろう?」と

ChatGPT上位版の「GPT4」に質問したそうです。

 

答えは「ウイルスを含むエアロゾル(飛沫)が屋内や屋外でどのように広がるか、シミュレーションしてはどうでしょう」とのこと。

 

質問者はこの答えに「驚いた」ようです。

ヒントを与えなかった問いに対して「飛沫が舞うシミュレーション研究」を自ら提案した。 とあります。

 

ここで いろんな??? もやもや が出てきました。

 

ヒントを与えなかった と言っているようですが 質問は それ自体がヒントです。

1.スパコンを利用して → 実験や調査はできない → シミュレーションが適当

2.新型コロナ → 感染は 飛沫感染 → 大気中に放出された病原体 → 大気の流れが関係

3.パンデミック → 広域地域が対象となる → 室内だけでなく屋外も対象となる

 

GPTは 学習内容と 各言葉の関連性・関係性を基に 回答を作成するわけですから

これだけの「ヒント」でも 飛沫の拡散シミュレーションと答えられると思います。

というか このような答えしか出せない とも思います。

 

また 「当時のチャットGPTが学習を終えた段階では、富岳の飛沫シミュレーションの詳しい研究論文はまだ公開されておらず論文を「カンニング」することもできないはずだった。」とあります。

 

GPT4の 学習対象は 「論文」だけなのでしょうか?

ウエブ上に公開されたコンテンツは 学習していると思うのですが?

でないと GPTのようなAI作成者の嫌う「バイアス」が「生成」されてしまいます。

(ウエブコンテンツそのものが バイアスの塊 とも思いますが それは我慢します。

 

ウエブ上のコンテンツには メディアが発信しているものもあります。

2020年5月8日 日経XTECKに 飛沫の拡散をシミュレートしたと言う 記事が載りました。

2021年9月12日 テレビ朝日で 放映された「咳から出た飛沫の拡散の映像」がありました。

これらは GPT4が 公開された2023年3月14日より 2年も3年も前のコンテンツです。

 

このようなコンテンツがあることを 質問者は 知らなかったのでしょうか?

質問者は テレビも 雑誌も 新聞も見ない人なのかもしれないので、・・・、とりあえず 保留。

 

この記事を書いた 書くために取材した 朝日新聞の記者さんも 知らなかったのでしょうか?

取材した記者さんも 新聞も テレビも 雑誌も 見ない人なんだ といったら 記者さんに 失礼ですね。

 

AIがすごい AIはすごい と言いたいことが 前面に出ているようで なんか??? モヤモヤしています。