いささか旧聞に属するかとも思うのだけれども、

このあいだの日曜日、6月4日にNHKスペシャルを見た。

日本代表戦までのつなぎにちら見しようと思ってたのだけど、

真剣に見てしまった。


NHKスペシャル ”好きなものだけ食べたい”~小さな食卓の大きな変化~


子どもの食生活をめぐる問題については、

それこそ自分が子どもの頃から徐々に問題になりはじめ、

『暮らしの手帳』などでの特集記事を自分もなんども読んだ記憶もある。

今は無き『朝日ジャーナル』(あたしはこれを高校生の頃購読して論客を気取っていたw)なんかでも。

結婚当初は毎月『栄養と料理』を買っていたなあそういえば。それにもしょっちゅう載っていたものだ。

(これは、あたしと雑誌、というテーマでなにか書けそうだw)


それは、日本人の死因の変化だの、生活習慣病や肥満の増加だの、

子どもの加工食品の取り過ぎだの、食生活の洋風化なんかと絡めて

書いてあったと記憶しているけれども。


さて、この番組は、


「写真記録調査」手法で、子どもを持つ首都圏の家庭を対象に行った6000食の調査では、家族が食卓を囲んでいても子どもは全く別々のモノを食べる「バラバラ食」、子どもが好きな時間に食事をとる「だらだら食」、子どもが好きなモノだけよりどりみどり食べる「単品羅列型食」など、「好きなモノだけ食べる」傾向が顕著になっている。一方で、子どもの運動能力が低下したり、糖尿病・高脂血症など子どもの生活習慣病が増加しているという報告もある。

(番組ホームページより引用)


という事実を元に、肥満児童への入院プログラムの試みや、

少しずつ行われている小学校での食育への試みを紹介しながら、

これからどうすればいいのか、なにができるのかを考えなければ

ならない、という呼びかけで終わる。



それで、今までは

「自分は食に関してはかなりちゃんと出来ているほうだ」

「そのうち外へ有償労働に出るつもりなら、

さらに食の部分は効率化していかねばならない」

と思っていたのだけれども、これを見て、はた、と気がついたのだ。


はたしてそーなのか?

はたしてそれでいいのか?


先日、自分の食事の記録を取った。

朝食の、軽さ。これはしかたないと思っていた。

それに、子どもたちにはこれにタマゴとかつけるから、それでいい、と思っていた。

夕食、品数は多目。使用する食品の品目も多くなるよう心がけていた。

ところが、その方針のお陰で、食卓は大皿盛りの料理を

めいめいが取り分けるスタイルになっていた。

それが、実は、子どもたちの「好きなものばかり食べる」

という食習慣を作ってしまっていたんだねぇ。

料理を作ったことだけで満足していた。


すこし、足りなかった、気配りが。


自分で作る方が猛烈に早いし文句も言われないし上手にできるから、

子どもたちに料理にふれる機会をあまり与えていなかった。


インターネットで遊ぶ方を優先して、果物の皮をむく手間を惜しんで、

おやつにスナック菓子を与えていたのはあたしだ。

「今日は、ね」が、何回あったろう?

「子どもが喜ぶから、いいや」っていうのは、

結局、子どもと真剣に向き合うことから逃げていることじゃないだろうか?


そう。スナック菓子や、清涼飲料水は口に刺激的だ。

その刺激は慢性化する。

理屈は、ゲームやテレビのバラエティなんかのおもしろさといっしょじゃないかと思うんだ。

ゲームの音声と情報の刺激に慣れてしまうと、自分で活字の本を読むおもしろさや、

そのへんのアリとかじーっとみている楽しさなんかは覆い隠されてしまう。

空の雲のかたちのおもしろさには、目も行かない。

(うっ、我ながら陳腐な言い回しw)

だけどあたしは、そういう電気機器の介在しないおもしろさって、

人間の内側をはぐくむと思っていて、それは地味だけど大事なゴハンとか

大豆とかのおいしさに通じると思ってる。

スナック菓子の刺激的人工的うまさになれちゃうと、ふりかけなしでゴハンが食べられなくなる。

(ああ、どっかで、「白ゴハンとおかずとおつゆ、この組み合わせではゴハンが食べられない

子どもたち」というテーマのものに触れたことがあるなぁ)

ごはんをかみかみした甘み、おかずとごはんのコラボレーションのうまさがわからなくなる。

固い肉は噛み切れなくなり、骨のある魚はむしれなくなり、青臭い野菜は食えなくなり、

もそもそする豆も苦手になる。



あたし、ちょっとだれてたなぁ。

自分が旨いもの食いたい、というのはあったけど、

子どもの食育、ちょっと手抜いてた。


と、反省しきりなのでありますよ。


自分のところの子どもは、やせっぽちで、子どものやせっぽちにはあんまり

問題はないかと思っていたけど、痩せ子どももここ十年単位で増えていて、

それは「痩せ=いい」信仰も原因だけども、「好きなものばっかり食べ」も原因に

あるそうだ。

うちの上ムスコはそれほどでもないのだけど、下ムスコにはその傾向はあるように

自分では思う。特に「好きなものばっかり食べ」。

下ぼーずは要領がいいので、さっさと食事を終わらせて、可愛らしくお食後のお菓子を

ねだったりするんだよね。で、ついつい・・・。

おいしいロールケーキがお食後にありなら、スナック菓子はお食後にどうしてだめなの?

なんて聞かれて、揺らいでちゃいけなかった。


ダメなものはダメなんだよ。


外に向かって、出ていくことも大事だけど、

自分の優先順位として、ちょっと真面目に食のことに取り組もうと思っている。

そして正直、このネット空間にものを書くのは楽しくって、時間をとりすぎていることを

自覚しなければ。


スローライフ、なんて流行の言葉には別にそそられないけど、

そういう知恵もいただいて、専業主婦のいるメリットを家族にちょっと還元しようと思う。

自覚的に、意識的に。


本当は、食のことは常識的であってしかるべきなんだけどね。

ま、それよりなにより、コマーシャリズムや、

情報刺激の快楽に溺れちゃう自分をいさめていこうと思うのでありんす。



*てなことで、バトン遅延中でありんす。お許しめされい。

こっちの気持ちが薄れないうちに、書いておきたいと思ってさ。


9日追記:みなさんから様々な意見や、様々なことをコメントとしていれていただいて、

またいろんなことを考えることができました。感謝です。

この記事が気になった方は、ぜひコメント欄もお読みになっていただきたく思います。