せっかくだから、ウルトラマンの話をしよう。
正直、オタク的ターゲットにウルトラマンは入っていなかった。
ウルトラマンタロウよりウルトラマンエースがずっと好きだったり、
ウルトラマンの主題歌がほとんど歌えたり、という程度だった。
しかし、子ども、しかも男の子、そして特撮系に好みを持つ子どもの親であることによって、
わたしのウルトラ魂に火がつく日が訪れたのである。(その好みを植えつけたのは誰じゃ。わしじゃ)
そう、それは1996年9月7日。ウルトラマンティガが放送を開始した日である。
主演はV6の長野博くん。今で言えば特撮イケメン?
まぁ彼はジャニーズでもともとデビューしていた人だけれど、ちょっと影が薄かった。
今でも結構薄そうなんだけど、気のせいか?
かるーく子どもと一緒に眺めるはずだったのが、意外と良かったんだなあ。
あらわれましたる「ウルトラマンティガ」は、これもなかなかのイケメンウルトラマンであった。
初期のウルトラマンとシルエットはあまり変えずに、「へこみ」をつけるという引き算デザインで差別化させている。
覚えていらっしゃるだろうか、ウルトラマンタロウ、ウルトラマンレオ、と差別化のために
頭にごちゃごちゃのっけるデザインになっていたことを。
あのデザインは中の人、というかスーツアクターさんには邪魔でしょうがなかったらしい。
それはさておき、すっきりした顔立ち、紫と赤のカラーリング。
最初はカラーリングに違和感があったけれども、そのうち慣れました。
ウルトラマンはシンプルがいいよ。(デザインスキンに喧嘩売ってないからね)
後からわかることなんだけれど、製作スタッフさんたちが「ウルトラセブン」に敬意をはらっているひとたちで、
きちんと練っている脚本が好感持てたのだった。
ウルトラマンをめぐる人々ってゆーか、いわゆる警備隊のひとびとも、非常にキャラができあがっていて、
怪獣プロレス以外の部分もとても楽しめたのだ。
高樹澪演じる知的で少しエキセントリックな雰囲気を持つイルマ隊長。
吉本多香美演じる可憐でかつ凛々しいエースパイロット、レナ隊員。
イルマ隊長の補佐、頼れるムナカタ副隊長。
シスコン?なシンジョウ隊員。
とにかくいいひと、なホリイ隊員。
(V6で忙しい長野君がティガに出演できる時間は最小限で、それゆえに出番が少ないことが、
いい芝居をぶちこわしにしないですんだ遠因だったらしいことは、あとから風の噂で知ったことである)
(我ながらやっぱり女の人を中心に見ておる)
そして、長い時間をおいて作られたウルトラマンのTV用新作ということで、もちろん特撮も丁寧だった。
あれからたった数年の間に技術は恐ろしく進歩しちゃって、もう新しくもなんともない特撮になっているけれども。
ときどき実相寺昭雄さんが監督をして(初代ウルトラマンから監督をしているひと)
夢かまぼろしか、実験的というかなんというか、
これ子どもが見てわかるんかい?みたいな演出の回もあって、とても楽しめた。
そして、きっと昭和のウルトラマンシリーズを見て育ったひとたちが作ったシリーズだけあって、
「ウルトラマンとはなにか」ということを考えて考えて、ひとつの回答を出す。
「ウルトラマンは光だ。」
このテーマはかたちを整えながら、以降同じ世界観を持つウルトラマンダイナまで一貫して描かれる。
この後の話は、ウルトラマンダイナの項で書こうと思う。