今日は子どもたちのサッカースポーツ少年団の蹴り納め。

恒例行事として、「親子サッカー」が行われます。

よくテレビなんかで紹介されている親子サッカー教室、なんてのを想像しちゃあいけません。

子どもチームVS親チーム。

ガチです。

子どもたちは手抜きゼロです。

ぴちぴちの生きのいい小学生です。しかもスポーツ少年。

しかたなく教室で座らされてる以外の時間は餌、じゃないゴハンかオヤツをむさぼりくってるか、

死んだように眠りこけているか。

それ以外の時間は常に走るか動くかよじ登るかごそごそしてるかばたばたしてるか

とにかく一日中が鍛錬みたいな連中です。

われわれ母親が対戦するのは、低学年チーム。

しかしちっこくても上記のような連中です。

しかも土日をサッカーに費やしているこわっぱどもです。

母親が勝てるのは、身長と歩幅とカラダの横幅くらいのもんです。

それから人生の経験値と頭脳。頭脳に関してはどっこいどっこいのひともいます

奴等ははしゃいでいます。

やっちまおうぜ。」

おのれ、何様のつもりじゃ。お子様か

母のボルテージは上がります。大人げないです

いえ、中学年や高学年と対戦する男親たちよりはずっと大人げがありますが。

コーチがホイッスルを吹いて、試合開始です。

ボールが動き出します。

それにあわせてわたしたち母親も走り出します・・・と言いたいところですが、

ボール、早すぎます。付いていけません。置いていかれます

子どもたち、意外と華麗にパスなんかまわしやがる

練習試合で他校のチームにこてんこてんにされている奴らとちょっと違います。

いえ、違うのは対戦相手のレベルでした。

そう、母親チーム、へたすぎます。足遅いです。

思うところにボールが飛んでいきません。

偶然のみに頼ったパスまわし。自分の子と一対一になったひにゃ、脅します

審判のコーチから、指導が入ります。

ああ、襲い掛かられるわたしたちのゴールマウス。間一髪でしのぐゴールキーパー。

おお、すごい。そう、中には母親の仮面を脱ぎ捨てて、華麗なプレイヤーの才能を発揮するおかあさまもいるのです。

少なくともそれはわたしじゃない。

だって、キーパーがしのいだボールはコーナーキックになり、それを拾うつもりが目算を誤って、痛恨のハンド、

PKのピンチを招いたのは・・・・あたしなんですもの。

ああ。二年生のこしゃくな小僧は、PKをはじかれるも、それを三年生の子が押し込んでゴール!

いつも子どもの試合で、「失点しても下向くな!」なんて声援してますが、下向きます。

ああ、こういう気持ちなのね・・・。

そして、10分ハーフ。

たかが10分走るんだからちょろい・・・と言う気持ちは20メートル走ったあたりで吹っ飛んでいます。

つらい、苦しい。心臓がばくばくいって、のどがからからになります。

足が、足があがらない。思うように前へすすまない。

カラダは汗かいて熱いのに、はぁはぁしている鼻やのどには、冷え切った冬の空気が流れ込みます。

なのに子どもたちは元気です。ぴんこぴんこしています。いきいきしています。

おかあさんたちとの試合が楽しそうです。わたしたちは君たちほどは楽しくありません。ひいひい。


永遠に終わらないかと思われた10分間。

生まれて10年もたっていない小僧どもに翻弄しつくされた10分間が、ホイッスルと共に終わり、

「やっと半分・・・」と出場した母たちは暗澹たる気持ちになります。

体力に余裕のある若く美しい母たちは違うだろうけど。

上の子が入団した年にはじめて親子サッカーを経験して、

わたしは彼らの試合のときに、無責任に「走れーっ」とか「なにやってんの!」とか「へぼ」とか「どじ」とか、

叫べないようになりました。サッカーの試合、走る彼らは偉い。すごい。

子どもとオトナの違いはあっても、試合中集中力を持って走り続けるのはたいしたものです。

ああ、自分ができないことを無責任に他者に要求すべからず、であります。

後半は、あえなくリタイヤ。足が笑いそうです。

明日の筋肉痛が、もう予定事項ですもうスケジュール帳に書き込みました

それなのにこれから、サッカー忘年会があります。

性別役割分担の坩堝なので、忙しく立ち働こうと思っています。

子どもがお世話になっておりますから、楽しく、明るく、風通しよくいたしたいものです。

ああ、本音は寝たいのであります。ああ。風呂に浸かってさっさと。