…と上ムスコが聞いたのは、彼が一年生になった初冬のことだった。
ありゃ、そりゃどーしてだい?
「うん、みんなが言ってた。」
ふうん、それで君はどう思うんだい?
「そうかなー、と思う。」
…そこでわたしも、実はそうだったんだよ、と明かしたが、
その前の年までは無邪気に
「サンタさんが来る夜には、ケーキとミルクを用意しておいてあげるんだって」
と幼稚園から聞き込んできて、パウンドケーキやらなんやら自分で用意していたから、完全に信じ込んでいたんだろう。
上ムスコにはなんのひねりもなく明かしてしまったかたちになったが、その時上ムスコとは、
「下ムスコには、これでサンタさんが彼の心にいなくなってしまったらかわいそうだから、このことは黙っておこう」
という密約を交わした。
そして下ムスコ。これは年中さんくらいのころからもう、
「サンタさんがお父さんだったって幼稚園の○○くんが言ってた」などと言いはじめた。
ドリーミングぼうずの上ムスコが、必死で「そんなわけないじゃん。サンタさんはいるよぉ」とフォローしてくれるんだが、
一年生の今年、もう、無理っぽい。
その代わりに上ムスコがぽつりと「サンタさん、今どのへんにいるのかなぁ」なんて口にする。
おいおい、君が自分でひっかかってどうする。
親のために信じてるふり、なんて器用な真似は上の子も下の子もできないようだ。
クリスマスイブには、「起きて待ってる」と下ムスコが鼻息荒く宣言している。
彼らが寝入るまで、24日は…ブログ書いて夜更かしでもしようかな。
おまけ:すごくいいクリスマス絵本見つけた。おそろしく色彩豊かで、
あの、パレスチナの地で、ほんとうのクリスマスってこうだったんだ、と思えるような、
やや魔術的な異国情緒。オリーブの葉。東方の三賢人、ひつじかいたち。
西洋的な天使じゃない、天の使いたち。
「クリスマスのおはなし」ジェーン・レイ絵と文 徳間書店
著者: Jane Ray, 奥泉 光, ジェーン レイ
タイトル: クリスマスのおはなし
画像がでないのが残念だな。