008『恋愛レボリューション21』

028『夢中人』

060&061『Stay With Me~あの夏、君と見た夢~』

095&096『その瞬間はスローモーション~C調言葉にご用心~』に続く、大不評企画“僕の元彼女を紹介します”第5弾。






とても小さくて、可愛い子猫みたいだった関西弁のあの娘に捧げます。





BOAさんの“メリクリ”をTVで初めて観た時、何かが心にひっかかった…

しばらくして、滋賀県に住んでいた君を思い出せたのは…

きっと…君と最後に会った日の出来事を後悔していたから。








俺はその年の冬、北海道にいた。

スキーのインストラクターのアルバイトである。

教える子は主に小学生。

日給はわずかに5000円。

だが、小さい頃から有名なアウトドアクラブに所属していた俺にとって、レッスン後の…リフト乗り放題、スキー滑り放題はとても魅力的で十分モトはとれていると感じていた。

1番仲良しだったジャガイモ(あだ名)と毎日レッスン後に滑る自由時間が楽しかった。

俺らのもう一つの楽しみが飲み会。

スキーのインストラクターは短期の方々も多い。

そんな方々との交流を深めるべく?週1~2回、インストラクターや関係者のみの飲み会が行われていた。

参加人数は50人を軽く超える。

多い時には150人くらいいた気がする。

大学のサークル等で集団参加している方々もいるからだ。

その飲み会でジャガイモと俺は調子に乗り、女の子に声をかけまくっていた。

翌朝、口説いていた女の子2人が偶然にも友達でどちらからも完全にシカトされた事もあった(苦笑)

今、考えれば猿である。

そんな時に出会った、とても可愛く小さい二十歳の女の子。

年下だった。

一目見て、そして惚れた。

数日後、飲み会の席でBigChanceカムズ。

彼女…SOLO。

アタックした。

ぶちかました。

だが、その娘には彼氏がいた。

その場にいた(笑)

知らなかった(笑)

喧嘩になった(笑)

彼氏と俺ではない。


彼氏とジャガイモが…(笑)

彼女を醜く、奪い合った。

だが、引けなかった…

まあ大変だったなあ。

俺にとっては幸いというか、彼氏とその娘は喧嘩中だった。

後から聞いた話だが、かなり深刻だったらしく、その娘は別れを考えていた。

俺は彼女を宴会場から半ば強引に連れ出した。


“取りにいく”


男はそんな時、前に出なきゃいけない。

二人…あてもなく雪の上を歩いた。

色んな事を話した。

話題は尽きなかった。

とても楽しい時間だった。

北海道。

雪。

恋。



そんな時に偶然見つけた小さな教会。

後で聞いたら、有名な教会だったが、当時の俺はスキーと女にしか興味がなかったのかもしれない。

だが、2人で中に入ると…それはそれは神秘的で素晴らしい教会だった。

思わず告白していた。

『付き合ってくれ』

早過ぎる(笑)

きっとあの教会のせいだろう。

いや、完全にそうだ。

ともかく彼女が帰る最終日にもう1度ここで会う約束をして別れた。


彼女が帰る前日の深夜に教会の近くで話をした。

だが、彼女の返事はNOだった。

ジャガイモと酒を浴びた。

朝、気付いたらジャガイモは東京へ帰っていた…

ジャガイモは大学の関係で、偶然にも俺がフラれた翌朝1番で帰京しやがった。

別れが辛く、自分だけ先に帰ると言えなかったらしい。

朝、酔いが回った視点でも、ジャガイモの背中が妙に淋しげだったのを覚えてる。

暴れるだけ暴れて…ヤツは消えた。

1人になった俺は…スキーの技術向上に時間を費やし、帰京した。

彼女を諦めきれなかった俺はダメもとで彼女の友達にTELした。

ちなみにその友達とは話した事はない(笑)

当時、スタッフの連絡先が載っている紙みたいなものがあり、それで連絡が出来た。

彼女の連絡先はなぜか載っていなかったから…


紆余曲折あったが…その友達にも助けてもらい…

俺は最終的に愛しの彼女と付き合う事が出来た。

マジで嬉しかった。

初めての関西弁の可愛い彼女である。

そして…初めての遠距離恋愛。

これが、思っていた以上にキツかった…

お金がなかったから品川から滋賀県某駅まで各駅を乗り継いだ。


『もう一度あの教会へ行こう』