仕事の途中コンビニで弁当を買い
どこか人気のないところでひっそりと静かに
食べようと森の方へ行った
森の脇で食事をした後
ふっと正面を見るとアオジ夫妻が(野鳥)
食事をしていた。
「ところでここはどこだ?」
人気のないその場所は別世界では?
なんて思わせる雰囲気を漂わせていた
他に珍しい野鳥でもいるのでは?
と思いながら周りを歩いていたら一本の細い道を発見!!
中をのぞくと木漏れ日と聞いた事ない鳥の鳴き声
木々のきしむ音と(ギィィ~)不気味な霧・・・
最近ネタがない私はその妖艶な森に踏み込む
ことにしました。
とにかく人気はなく細くまっすぐなけもの道
こんな時こそ精霊に会えるのでは?
なんて考える余裕はなかった・・・
そうこうしている時、いきなり正面から人が・・・
黒いジャージをきてこちらをいっさい見ずに
下を向きながら早足でこちらに向かってきた
やばい!やばいぞ!
ここは一本道!
逃げるか?とも思いましたがそれもしゃくなので
私もそのまま歩くことにした。
細く長い一本道・・・。もちろん人気はなく
うっすら暗闇の中、木のきしむ音だけがやけに
大きく聞こえる。そしてうっすら霧
まっすぐで長い道の為なかなか近くに来ない。
はぁはぁ・・・自然と息が荒くなる
すると彼が近づくにつれ彼のほうからも
息遣いが・・・はぁはぁ・・・
・・・・。
本当に兵器化?じゃなくて平気か?
正直動揺した。
その瞬間からは時間がスローになった。
いっさいこちらを見ない彼はいまだに見ない・・・
彼が踏む枯れ木の音(パキッ)
その時ばかりは不気味に聞こえる鳥の声(クエ~)
薄霧から薄くなったりする彼
歩く私の足音(パキ)
そして距離が縮まる
あと約5M
・
・
・
あと3M
・
・
・
あと2M
その時!
「この先は何があるんですか?」
・・・・。
・・・・。
彼:「消防署です」
そうですいっぱいいっぱいだった私が
先に質問してしまいました
その後 彼は普通に去っていきました
とにかく良かったと思った私は
彼の後を追うように車のほうへ
引き返しました。
すると・・・・
パキッ・・・
パキ・・・・
はぁはぁはぁ・・・
この音は・・・
と思ったのですがそれは私からでした
実はそこは結構な坂道で
彼がこちらに向かってきたのは
上り坂だったのです
そりゃはぁはぁ言うよな~
素敵な森林浴でした