
中村俊輔選手の「察知力」
2008年発行
この選手の書くこともまた面白い!!
こんな一文があります。
「フリーキックは僕の武器のひとつであることは事実だけど、僕にとってのフリーキックは、努力の賜物とか、才能というふうには考えていない。
フリーキックは、僕の趣味であり、特技という感じ。サッカーも同様だ。
たとえば、ラーメン好きな人は、美味しいラーメンを求めて、いろいろと情報を集めたり、遠くまで足を運んだりするはず。趣味というのはそういうもの。僕は、ラーメンに趣味はないけれど、サッカーに関しては貪欲だし、美味しいラーメンを探すように、情報収集をして、ヨーロッパまで足を延ばした。もっと美味しいものがないかと、チャンピオンリーグを目指した。
僕にとってサッカーは特別なことではない。文字通りの趣味であり、そして特技なのだ。」
そしてこんな文面も…
「たとえば、シェフになりたくてレストランで働き始めたのに、皿洗いしかやらせてもらえないとする。こんな仕事やってられないよと思うよりも、皿を洗いながら、横目で先輩の包丁裁きを、学ぶことはできる。店のルールや流れを観察し、何をすべきなのか、何をしちゃいけないかを覚える。「ああいう態度をとると、失敗するんだ」とか。
皿を洗っている間も、洗いながら何をするかで、時間を有効に使うことができる。
そして、「今日、皿を早く洗い終えれば、次の仕事をやらせてもらえるかもしれない」と考える。そのために、できるだけ早く終わらせようと努力する。新しい環境のなかで、自分を認めさせるには、プロセスが必要なんだ」
私は中村俊輔選手に対してクールでちょっととっつきにくい印象をもっていたのだけど、周りを観察して見抜く洞察力のすごさがそのままプレーにも反映されているのだなぁとこの本を読んでみて思いました。
やっぱり一流の選手はすごい!
この本にはイタリアとスコットランドでの生活の違いや国民性についても少し触れられているので海外でプレーすることがどういうことなのか感じられると同時にサッカー留学をする時にはどの国のどのチームが自分に適しているのかシュミレーションしてみたりするのにもいいいと思いますよ~
あと2ヶ所 目に留まった文章を紹介しますね。
「よく、第二子は第一子よりも要領がいいと言われる。第一子という先輩の行動を見て、何をすれば親が喜び、何をすれば怒られるかを観察しているからだと。
4人兄弟の末っ子として生まれた僕にもその傾向はもちろんある。それは家庭内に留まらず、チーム内でも活かされていて、僕は常に周囲を観察している。そして空気を察知している。こういうことをすれば、どうなるのか?チームメイトや周囲の選手たちを観察し、情報を集める。集めた情報はサッカーノートに記す。こうして、膨大な情報、そして、経験を重ねてきたから、変な失敗をして、「あの時間がもったいなかった」と感じるようなことも少なくなった。
準備をしないまま飛び込んで失敗しても、それはそれで、何かを得られるのかもしれない。でも、用心深いのも、自分の性格だからしょうがない。」
「「中村本人も、帰国へ気持ちが傾いてきている。昨季はスコットランドリーグMVPに輝き、今季もチャンピオンズリーグ・グループリーグで、世界王者ACミランを撃破した。達成感を得て、欧州でのプレーに区切りをつけたいとの思いが生まれた」と、以前、僕のJリーグ復帰に関するこんな記事があったと聞いた。
僕は"達成感"を抱いたことはない。過去も現在も。そして多分未来も。
達成感を持つことは、怖くてできない。
中3のとき、試合に出られることに満足し、いい気になって、チームのサッカーが変わったことも察知できず、自分のやりたいプレーをし続けて、先発落ちした。なぜ、メンバーから外されたのかを分析できず、ふてくされ、マリノスのユースに上がれなかった。
あの苦い経験がある僕は、満足感すら持つことが怖い。
だから、達成感を得るなんてことは未来永劫、ない。これは習性なんだ。
そんな気持ちになることは、怖くてできない。」
石橋が渡れる橋なのか、真ん中がいいのか、端がいいのか、観察して、観察して、ようやく渡り始めたかと思ったら、満足することもなく、次に渡るべき橋を探している、それが中村俊輔選手なのかもしれない。
この本の中でも子供たちに将来サッカーを教えたいと書いていて、現在それを実現しています。
シュンスケパーク サッカースクールのホームページはこちら♪
慎重派な晃輔はどの選手のプレースタイルが近いのかなぁ?
サッカーのことはさっぱり詳しくならない私だけど、サッカー選手の考え方が少しずつだけど知れてきて、私なりに前よりサッカーが近く感じられるようになってきました。
気になった方は読んでみてくださいね。