テレビ時代下のラジオ |                と ん で マ ス ブログ                   気になるコトバを更新しています

テレビ時代下のラジオ

ひゃくべい´ェ` 日記-200901151142000_ed.jpgendチョキGU(グアム島)

戦後のラジオ放送の編成面における特色をみると、次の6期に区分
することができる。
endパー
(1)敗戦から51年前半のNHK独占時代。
endグー
(2)51年後半~53年前半の民放ラジオの伸張発展期。
この時期における特徴は、民放ラジオが編成面において、NHKの
番組編成を模倣した点に求められる。
endチョキ
(3)53年後半~57年のラジオ黄金期。
この時期には多種多様な番組が互いに聴取者をきそい合うとともに
、きたるべきテレビ時代を予想して、テレビを意識した編成が表面
化しはじめた。関東地区におけるラジオ編成の特徴として、クイズ
、コンテスト番組を中心にした公開の聴取者参加番組の増加
ディスク・ジョッキー構成番組の制作、帯番組とくに午前・午後の
婦人向けホームコメディー、メロドラマの増加、1時間をこえる
長時間番組の出現があげられる。そして57年4月、ラジオ東京
(現東京放送)は「東京ダイヤル」を開始し、ワイド形式のインフ
ォメーション・ジョッキーという、テレビを完全に意識した番組が
あらわれた。
endパー
(4)58~60年の沈滞と混迷期。
この時期におけるラジオ編成のひとつのパターンは、ワイド形式の
インフォメーション・ジョッキーである。これは一方では制作費の
節減やスポット広告需要の増加という現実的な要求にこたえると
ともに、「ながら聴取」というラジオの機能をフルに活用し
さらにローカル・サービスの要求にもこたえるという性格をもって
いた。
endグー
(5)61~64年のいわゆる「ラジオ復興期」。
これは「ラジオ復興」という合言葉のもとに、放送活動における
テレビの圧力的優位の状況下で、ラジオ独自の機能を模索し、定着
させる時期である。ここでは報道の強化、生ワイドのインフォメー
ション番組、電話を利用した実用番組「ヤングジェネレーション」
の重視という特色を打ち出しながら、ラジオだけに求められる機能
を追求することで、人々の生活への密着をはかる点にその特徴が
求められる。また「時間帯別セグメンテーション」の方式をとって
、1日をいくつかの時間帯に分割し、各時間帯ごとに対象聴取者を
特定層にしぼり、この特定層に対する求心的な番組の編成を行う局が多くなってきた。
ひゃくべい´ェ` 日記-070123_182434_ed.jpgendチョキ
(6)65年以降。
この時期の特徴は、オールナイト放送ないしは深夜放送に求められ
る。

すでにオールナイト放送は59年10月に、ニッポン放送によって
開始されたが、その後、65年6月には近畿放送、66年には
ラジオ関東、東海ラジオ、大阪放送で、さらに67年には東京放送
文化放送と続き、22社(1971年6月)が行っている。

オールナイト放送ないしはより広義に深夜放送は休息と眠りのため
の時間としての深夜に対抗する聴取者層の発見という画期的な意味
をもっている。

深夜放送をになう層は近年ますます拡大し、ハイティーン層から
ローティーン層へと広がり、深夜
を主たる活動舞台の一つとする若者によって、深夜放送の世界が
形成されるまでにいたっている。

そこでは、通常の番組にはみられない〈送り手〉と〈受けて〉との
間の二方通行のコミュニケーションが成立している。

司会者と聴取者はリクェストという手段を媒介にしてコミュニケー
ションを行い、このコミュニケーションがラジオを通して、さらに
他の聴取者にも連帯感情を呼びおこすにいたる。

この背景には後にのべるようなラジオ聴取の形態の個人化傾向が
指摘できよう。
ひゃくべい´ェ` 日記-070206_110526_ed_ed_ed_ed.jpg
end
ひゃくべい´ェ` 日記-090112_075232_ed_ed.jpgendCD